花開く書道部の挑戦と華麗なる成長
2月26日から3月2日までの5日間、春の訪れを感じさせる暖かな日々が続くなか、愛知県美術館にて第63回梅村学園美術展が開催されました。中京大学及び中京大学附属中京高等学校の書道部や美術部、写真部による、梅村学園らしい多彩な作品が会場に集まりました。その中で今回、中京大学書道部の展示を紹介します。
今年の書道部の展示テーマは「花・華」。部員たちはそれぞれの感性を活かし、個々の視点で「花」や「華」を表現した作品を制作しました。書道部部長の浮田夏凪さん(総合政策学部2年)は「多くの方々に私たちの作品を見てもらえたことを本当に嬉しく思います。作品制作に加えて、展示や会場準備も全て部員たちで行い、みんなで協力して乗り越えたからこその達成感があります」と振り返りました。
今回の展示には、全体で43点の書が並びました。大学書道部員による作品が21点を占め、それぞれの作品には必ず「花」か「華」という文字が使用されています。部員たちの独自のアプローチが感じられるものばかりでした。しかし、この展示会の作品制作は決して簡単なものではなかったと浮田部長は語ります。「今回の梅村学園美術展に加え、別の作品展も同時進行で準備していたため、限られた時間の中で両方の展示を進めることがとても大変でした。それでも、部員全員が自分の役割を果たし、一致団結して協力できたことが今回の成功につながりました」と晴れやかな表情を見せました。この表情の裏には、限られた時間のなかでたくさんの努力を積んできたことが伺えます。
(写真左から)浮田夏凪部長、取材した竹田翔哉
展示会の魅力の一つは、部員たちが自由なスタイルで表現したことです。普段使わない書体に挑戦する部員や、大きな紙を使用して圧倒的な存在感を放つ作品を作り上げた部員もいました。これらの多様なアプローチは、来場者に新たな視点を提供し、書道の枠を超えた美の可能性を感じさせました。
さらに、展示会には幅広い年齢層の来場者が集まり、書道部の作品に興味津々に見入る姿が見受けられました。初心者の部員たちもこの展示に積極的に参加し、初めての挑戦にも関わらず、素晴らしい作品を生み出しました。その成長を感じることができる展示となり、部員一人一人の努力と成果が集約されているのが感じられました。
浮田部長は「展示会を通じて、私たちが表現したかった、花・華のテーマが来場者の心に届いたことが、何より嬉しく思います。書道の奥深さや、美しさを改めて感じていただけたのなら、それがこの展示会の最大の喜びです」と語ります。
展示会は無事に終了し、書道部の挑戦と成長が詰まった素晴らしい成果となりました。部員たちがどれだけ努力し、試行錯誤を重ねたかが、展示された作品に込められた情熱や個性を通して伝わってきました。今後のさらなる成長に期待を寄せながら、多くの方々にその作品が感動を与えたことを心から喜ばしく思います。
これからも、書道部が生み出す新たな作品とその成長を見守りながら、次回の展示会にも多くの方々に足を運んでいただけたらと思います。
取材
学生広報スタッフライト
文:竹田翔哉(現代社会学部2年)
写真:長部祐依(総合政策学部1年)