チアリーディング部主将の新城ももさん、宮崎県初の高校チアリーディング部の創設プロジェクトに尽力!
新城さんと、チア部顧問の倉持梨恵子部長にインタビュー!
宮崎県内の高等学校で初の試みとなるチアリーディング部創設プロジェクトに携わっている、中京大学チアリーディング部主将の新城ももさん(スポーツ科学部4年)。新城さんとチアリーディング部の倉持梨恵子部長兼監督にプロジェクトや今後の目標などについて、12月5日に学生広報スタッフ「ライト」がインタビューを行いました。
―今回のプロジェクトのきっかけを教えてください。
新城:宮崎県にある、学校法人櫻美学園 都城東高等学校(以下、都城東高校)のチアリーディング部創設に関わっています。中部や関西、関東はチアリーディングが盛んですが、都城東高校が調べた限りでは、宮崎県内の高校にはチアリーディング部はありません。チアリーディング部を作って町おこしや生徒が活躍できる場を作りたいという思いがずっと学校にあったようです。体育教員でチアリーディングの指導者資格を持っている方が見つからず、昨年までコーチをしていた人とのつながりで、倉持部長に声がかかり、今回ご縁がありました。
―プロジェクトはいつ頃から始まりましたか?
新城:大学3年生の8月にお話があり、9月には都城東高校の先生2人が中京大学に来ていただきお話しました。12月には倉持部長と私で都城東高校に行き、そこで正式に決まりました。
―声がかかった際、引き受ける決め手となったものはありますか?
新城:もともと中学生の頃から体育教員になりたいという気持ちがあり、中京大学のスポーツ教育学科に進学しました。九州に行きたいという思いもあり、福岡県の教員採用試験を受けようと思っていたところで、ちょうど都城東高校から声がかかりました。さらに、親が背中を押してくれて、都城東高校に就職が決まりました。
―今回のプロジェクトに対する思いを教えてください。
新城:高校1年生の時から、人生で一番打ち込んできたチアリーディングを宮崎県の生徒に広められるということは、大変嬉しいことです。中京大学は今年初めて一番大きい大会(JAPAN CUP)で決勝に進むことができて、そこで見た景色を生徒に見させてあげることや私も一緒に青春を送れることはすごく嬉しいことだと思います。
―プロジェクトの目標を教えてください。
新城:チアリーディングは可愛い、女の子らしいというイメージが強いと思います。しかし、大会で点数を競う競技チアを知ってもらうこと、チアリーディングらしい挨拶や「笑顔の真剣勝負」ということを知ってもらいたいです。ゆくゆくは、九州大会優勝、全国の決勝進出の常連校にしていけるようなチームを作りたいなと思っています。
―ここまでプロジェクトに関して、どのような活動を行ってきましたか?
新城:2月にチアリーディング協会の指導者資格を取り、9月にオープンスクールがありました。そこで、チアリーディングの体験会を行い、10人くらいの生徒さんと少しだけ野球応援を行いました。楽しそうに行っていました。
―プロジェクトは今どれくらい進んでいますか?
新城:高校の先生方にとても助けていただき、私が到着すればすぐに指導できるよう、環境を整えていただいています。オープンスクールで動画をいくつか作り、毎回のオープンスクールで流して報告いただく、という状態です。
―ここまでの活動で大変だったことはありますか?
新城:高校時代がコロナ真っ只中でした。甲子園での応援が夢でしたが、大会の中止などで叶わず、大学でもチアに所属し活動してきました。ほかにも、数え切れないくらい挫折はあります。
―チアリーディングの良さを、部活動でどのように伝えていきたいですか?
新城:まずは挨拶や基本のことを教えて、学校をもっと活性化させたいです。私の中で確立してきたものや挫折経験や成功経験の全てを隠さず生徒に伝え、そこから感じ取ってもらえるような本気の指導をして、失敗を恐れずに挑戦したいと思います。
―チアリーディングを通して、自身が成長したと思うところはありますか?
新城:技術面はもちろん、人間性も成長できたと思います。大学3年生からキャプテンになり、周りを見てチームを引っ張ること、目標を口に出して達成できる自信を部員に付けさせることは、常に意識してきました。
―新城さんがチアリーディングを始めたきっかけを教えてください。
新城:クラシックバレエを小学校1年生から中学校3年生までやってきました。おしとやかなクラシックバレエは自分には違うと思い、違うスポーツをやりたいと思うようになりました。中京大中京高校のオープンスクールで、チアリーディング部が演技をしていて、私がやりたいのはこれだと思ったことがきっかけです。
―新しい部活動の創設にあたって、新城さんに対して感じていることはありますか?
倉持:新しい土地で新しく立ち上げるというチャンスを聞いて、チャレンジしたいという思いが明確で腹をくくっているな、という第一印象です。スポーツの世界で瞬発的な決断や前向きにとらえる力はとても大事なので、それがチャレンジする段階であるというのが素晴らしいなと思います。
―新しく始まることに対して、部長の目線で見て不安に思っていることはありますか?
倉持:言い始めたらたくさんあるので心配ではあるのですが、それは周りの人と解決していくことだと思います。初めての仕事で初めての土地に行くことで一気に色々なことが始まりますし、最初の3年くらいは大変かなと思うので、体を壊さないかとかも心配ではありますね。土地や仕事に慣れたら問題ないと思います。
インタビューを通して、宮崎県初のチアリーディング部創設という新しい挑戦に対する熱い思いが伝わってきました。今後のチアリーディングの発展に期待が寄せられます。
※都城東高等学校は令和7年度より櫻美学園高等学校へ名称を変更いたします。
取材:学生広報スタッフ『ライト』
文:園田真那斗(現代社会学部3年)、上小牧空(スポーツ科学部2年)
写真:園田真那斗(現代社会学部3年)