男子ハンドボール部 全日本インカレ敗れるもチーム一丸で奮闘!日本選手権に向け、さらにさらに進化へ
広島市中区スポーツセンターで11月6日に開催された第67回全日本学生ハンドボール選手権大会1回戦に、男子ハンドボール部が出場しました。この大会は27年連続55回目の出場となります。初戦の相手は、強豪・順天堂大学。試合は接戦となりましたが、最終スコアは34-39で惜しくも敗北を喫しました。
全日本インカレ後の練習の様子
主将・寺田魁杜選手の振り返り
今大会を終え、主将を務める寺田魁杜選手(スポーツ科学部4年)は、試合の課題として「失点の多さ」を挙げました。ハンドボールでは通常、相手の得点が30点を超えると守備面での問題が指摘される中、この試合では39点を許したことに悔しさを滲ませていました。しかし、競合校がひしめきあう関東ブロックで今春3位の成績を収めた順天堂大学相手に、互角の戦いを繰り広げられたことには手応えを感じている様子でした。
試合中、選手同士でコミュニケーションをとる様子
コーチが語る「甘さ」と「成長」
試合を振り返り、平本恵介コーチは「格上の相手に対し、自分たちがやるべきことをやり切れなかった甘さが出た」と語りました。それが敗北につながった一因だと振り返りつつも、試合中に選手自身が戦術を引き出し、主体的に戦えていたことは評価されていました。この背景には、チームが日頃から重視している「自主性」があります。
ハンドボール部では、練習メニューや試合のメンバー決めなどを主に4年生が主体的に考えています。また、定期的に行うミーティングでは、選手が中心となって議論を進めるスタイルを徹底しており、この自主性が試合中の柔軟な対応力に結びついているといえます。
次なる舞台は「日本選手権」
次に控えるのは12月4日にエディオンアリーナ大阪で開幕する第76回日本ハンドボール選手権大会。初戦ではプロチーム・富山ドリームスとの対戦が予定されています。この大会に向けて、寺田選手と平本コーチは「ゴール精度を高める練習に重点を置く」と口を揃えます。また、平本コーチは、「どんな相手に対しても徹底すべき点をチーム全体で共有しており、確実に戦っていきたい」と意気込みを語りました。
全日本インカレ スタンドにいる選手の応援の様子
チームを支える「明るさ」と「応援」
寺田選手は「中京大学ハンドボール部は明るいチームであることが特徴」と話します。練習中から大きな声で互いを鼓舞し合い、場を盛り上げる雰囲気がチーム全体に根付いています。この明るさは試合会場でも存分に発揮され、スタンドにいる選手たちは太鼓やメガホンを使って大きな声援を送り、会場を熱気で包み込みます。平本コーチも「この応援のおかげで、試合の結果に1、2点の違いが生まれる」とその重要性を評価しています。
ハンドボールはスピード感と迫力が魅力のスポーツです。ハンドボール部が次の舞台でどんな戦いを見せるのか、そして応援がどのような力となるのか、注目が集まります。プロチーム相手に挑む選手たちの白熱した試合を、ぜひ応援しましょう。
取材:学生広報スタッフ「ライト」
文:酒井梨奈(総合政策学部3年)