中京大学公開講座 経済・経営シリーズ第89回
「企業におけるウェルビーイングとは」

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 開学70周年記念中京大学公開講座、経済・経営シリーズ第89回(中部経済同友会共催)が11月19日、名古屋キャンパス清明ホールで開催されました。「企業におけるウェルビーイングとは」をテーマに、中部経済同友会代表幹事であり豊田合成株式会社取締役会長の宮﨑直樹氏を講師に迎え、約200人が聴講しました。

 ウェルビーイングとは、身体的・精神的・社会的にすべてが満たされた状態にあること。宮﨑氏は「少子化が進む日本で人材確保は企業の重要課題であり、若手社員の離職理由が、キャリア成長や仕事内容である」と述べました。さらに、転職がポジティブなこととして捉えられている昨今の傾向が、採用・育成コスト、生産性などの面で企業に大きな損失を与えている背景があると指摘しました。

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 具体的なウェルビーイング施策を語る宮﨑直樹氏

 それを踏まえ「ウェルビーイング意識が高い企業は、社員のパフォーマンスも高い傾向にあります。社員が『ずっと働きたい』と思える、魅力ある企業をつくることが大切です」と提言しました。

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 社員と企業、どちらにも良い影響をもたらすウェルビーイング。その基本から解説

 最後に、映画『男はつらいよ』フーテンの寅さん、マンガ『バカボン』のパパを例に挙げて「ウェルビーイングな人の周りには、ウェルビーイングな人が集まります」とにこやかに話し、会場は和やかなムードに。「ウェルビーイングは人間の尊厳にかかわるものです。一人ひとりが幸せだなと思える社会や会社をつくっていきましょう」と伝え、聴講者たちが大きくうなずく様子が見られました。

2024/11/25

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