心理学部応用心理学領域/学部生が研究奨励賞を受賞
心理学部3年生の鳴海颯人さんと原田舞さんが、11月2日に開催された日本人間工学会東海支部2024年研究大会において、研究奨励賞/優秀賞を受賞しました。この賞は、優れた発表を行った早期キャリアの研究者に対し贈られるものであり、お二人の研究の内容と独創性が高く評価されました。
日本人間工学会東海支部は、関東・関西支部に次ぐ規模を誇り、学部生や大学院生などの早期キャリアの研究者が積極的に発表する場として知られています。2000年から毎年開催されている東海支部研究大会は、東海圏の大学、公的機関・研究所、民間企業などの研究者を中心に、分野を超えた情報交換の場として重要な役割を果たしています。
鳴海さん (藤掛ゼミ) は「ドローン操縦映像の注視に伴う映像酔いの評価」というタイトルで発表を行いました。
鳴海颯人さん
この研究は、ドローンの操縦映像を注視する際に生じる映像酔いの評価を目的としたものです。実験では、視線データを収集し、映像酔いの有無による視線データの変化を分析しました。結果、映像酔いが発生した参加者では視線の総軌跡長が伸びる傾向が確認され、視線データが酔いの指標として有効であることが示唆されました。
原田さん (宮崎ゼミ) は「シートマスクの耳かけが『ながら美容』に及ぼす影響」というタイトルで発表を行いました。
原田舞さん
この研究は、ユニ・チャーム株式会社との共同研究であり、耳かけベルト付きの顔のシートマスク製品が『ながら美容』 (例: フェイスケアをしながら家事をする) に有効であることを実験的に示したものです。参加者は、耳かけベルト付きシートマスク製品やベルトのない従来品をつけた状態で、雑誌を読む課題や洗濯物をたたむ課題に取り組みました。その結果、ベルトがあることで、洗濯物をたたむ時間が短縮されること、シートマスクのずれ落ちを直す動作が少なくなることなどが分かりました。
それぞれの発表で、フロアから多くの質問が寄せられ、大変盛況な発表となりました。
何度も練習を重ねた甲斐があり、お二人とも自信を持ってプレゼンテーションを行い、質疑応答にも的確に対応することができました。今回の経験は、今後の学修・研究活動やキャリア形成に大いに役立つことでしょう。
(写真左から)宮﨑由樹准教授、原田舞さん、鳴海颯人さん、藤掛和広講師
鳴海さんや原田さんに続き、学会発表に挑戦する学生が今後ますます増えることを期待しています。