工学部橋本研究室/CEATEC2024多数の来場者で賑わう
アジア最大級のデジタルイノベーション総合展「CEATEC2024」が10月15日~18日、幕張メッセにて開催され、橋本学教授(工学部)が出展、ブースは多くの来場者で賑わいをみせました。このイベントは、経済発展と社会課題の解決を両立する『Society 5.0』の実現を目指し、あらゆる産業・業種の人と技術・情報が集う日本国内最大級の『デジタルイノベーションの総合展』です。今年の来場者数は11万人を超え、昨年比26%増を記録、社会から大きな注目を集めました。
今回、橋本研究室は「現場の課題にサイエンスで応える」をスローガンに、NEDOプロジェクトの成果である3D物体認識・ロボットのほか、2D画像センシング、ヒューマンセンシング、の3分野に関する技術を出展しました。
多くの来場者で賑わうブース
橋本研究室のブースには、製造業をはじめとした多種多様な業種から、350社を超える企業関係者が訪れ、現場が抱える課題に直結した橋本研究室への関心の高さをうかがわせました。
来場者それぞれの専門分野や課題に合わせた解説を行う学生
研究について、橋本教授はもちろん、参加した本学工学研究科の院生及び工学部生たちも、具体的な質問や相談に答えていました。
ブース来場者の質問に答える橋本教授(写真左)
また、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の横島直彦副理事長も来場され、NEDOの委託先である産業技術総合研究所より受託した研究の成果について、橋本教授の解説に熱心に耳を傾けていただきました。 横島副理事長からは、NEDOプロジェクト研究の成果は、実利用され,広く社会に貢献することがとても重要であるとのコメントもいただきました。
橋本教授と国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の横島直彦副理事長
橋本教授は今回のCEATECの出展について「進化がめざましいAI技術を活用した研究を行い、少しずつ成果が出つつあります。その成果を現場に還元するためには、私たちの研究内容を広く知ってもらうことが大切です。CEATECをきっかけに、さらに産官との連携を強めていき、現場の課題を少しでも早く解決できれば」と意気込みを語りました。
また、参加した学生たちへの教育効果も非常に高いと感じている橋本教授。「学生たちは国内外の学会で発表経験があり、プレゼンテーションには慣れています。しかし、こういった展示会では、来場者の専門知識はさまざまであり、予想外の質問も飛んできます。どんなにいい研究をしても、その魅力を伝えられないと意味がありません。そこで試されるのがコミュニケーション能力であり、これまで自分たちが見ていた世界は、社会のうちのごく一部であったことを、学生たちは実感してくれたと思います」と研究と教育は不可分であると語りました。
今回のCEATEC出展は本学における産学連携研究をさらに発展する機会となりました。工学部、研究室という枠組みにとらわれず、大学全体として産学連携研究がより一層活発なものになるよう、研究推進部は今後も研究を支援します。
(写真中央)橋本学教授