スケート部 西日本学生フィギュア選手権大会で男女総合アベック優勝を果たす!!
第18回西日本学生フィギュアスケート選手権大会が10月20日、滋賀県の木下カンセーアイスアリーナで開催され、本学から男子2選手、女子4選手が出場し、見事男女総合アベック優勝という快挙を成し遂げました。
男子7・8級の部に出場した鍵山優真選手(スポーツ科学部3年)は、圧巻の演技を披露し、演技終了と同時に観客からスタンディングオベーションが送られるほどの盛り上がりを見せました。鍵山選手の力強くも美しい滑りで優勝を果たし、会場全体にその圧倒的な存在感を示しました。
同じく7・8級の部に出場した誉田知己選手(スポーツ科学部2年)は、長い手足を生かしたダイナミックで優雅な演技を見せ、2年生ながらも堂々とした演技で7位入賞を果たしました。観客や審査員の目を引くそのパフォーマンスは、今後の成長に大きな期待を抱かせました。
二人の力強いパフォーマンスにより、本学の男子チームは見事に団体総合優勝を達成しました。
鍵山選手は試合後、「演技前の6分間練習では氷と体の感覚が合わず焦ったが、演技に入ってからはステップやスピンが練習通りにできて少しホッとした」と語り、ジャンプのミスがあったものの全体的にはまとまった演技ができたと振り返りました。
美しい演技の鍵山選手
誉田選手も、「序盤と最後のジャンプで失敗してしまったのがもったいなかった」と悔しさを滲ませながらも、中盤でしっかり立て直し、誉田選手の強みである修正力を発揮できたと安堵の表情を見せていました。
優雅に滑走する誉田選手
今後の目標について、鍵山選手は「2週間後の11月8日から東京で開催されるNHK杯国際フィギュアスケート競技大会に向け、ジャンプの精度を高め、2026年の冬季オリンピックに向けて自分の強みをさらに磨いていく」と意気込みを語りました。一方、誉田選手は「本大会で見えた課題を11月1日から始まる西日本選手権までに修正し、最高の演技を目指す」と決意を述べました。
団体総合優勝という輝かしい結果について、鍵山選手と誉田選手は、チームのために努力した結果が報われたことに大きな喜びを感じたと話し、鍵山選手は「個人戦よりも団体戦の方が仲間の応援ができてそれが楽しいので好きだ」と笑顔で語りました。二人で西日本インカレを戦い抜き、兄弟のような絆で支え合った鍵山選手と誉田選手の活躍は、今後もますます注目されることでしょう。
女子7・8級の部に出場した山下真瑚選手(スポーツ科学部4年)が2位、河辺愛菜選手(スポーツ科学部2年)が7位に入賞し、こちらも見事な成績を収めました。
山下選手は、最初のルッツジャンプで自身も納得のいく成功を収めた一方、演技途中で本来得点に繋がるべき部分で減点されてしまったと悔しさを滲ませながら振り返りました。山下選手の今シーズンの演技は、自分自身の心の中や頭の中を身体で表現する構成になっており、試合ごとにその時々の心の変化を表情や動作で伝えることを大切にしています。11月の西日本選手権、そしてその先の全日本インカレに向けて「私にしかできない表現を見せられるよう、さらに表現の部分に重点を置き練習を積んでいく」と次の試合に向けての強い意気込みを語りました。
また、スケート部女子主将でもある山下選手は、女子総合優勝を成し遂げたことについて「全員が完璧な演技を披露できたわけではなかったが、個々のベースの力が結集して勝ち取った結果」と、中京大学女子スケート部のチームの層の厚さを強調しました。そして、全日本インカレに向けて「みんなで素晴らしい演技をし、チームとして全日本インカレの舞台でも勝利を収めたい」とさらなる団結を誓いました。
可憐な滑りを見せる山下選手
河辺選手は試合前に体調を崩し、1週間練習ができずギリギリのコンディションで今大会に臨みました。インタビューでは「悔しい結果ではあったが、出場できたこと自体に対してホッとしている」と語り、結果以上に出場を果たせたことに安堵していました。演技については「スピード感のあるかっこよく力強いスケート」をテーマに掲げており、「今後は西日本選手権に向けてルッツやフリップジャンプの精度を高め、テーマ通りの強くてかっこいいスケートを披露できるよう練習を重ねていく」と力強く話しました。
強さの中にも優美な演技の河辺選手
男女ともに見事な総合優勝を飾った中京大学スケート部の選手たちですが、彼らの挑戦はまだ始まったばかりです。次なる舞台に向け、さらなる高みを目指して日々努力を重ねる選手たちの姿は、多くの人々に感動を与え続けることでしょう。これからも中京大学スケート部の活躍から目が離せません。
左:男子個人表彰 右:男子団体表彰
左:女子個人表彰 右:女子団体表彰
インタビューの様子
取材:文 学生広報スタッフ「ライト」
酒井梨奈(総合政策学部3年)
写真:中京大学スケート部提供