全学共通科目で特別授業 安全保障政策について考える

 全学共通科目「グローバル化と日本(担当:本多倫彬准教授/教養教育研究院)」は7 月 6 日、外交・安全保障政策に関する政策シミュレーション「ウクライナ戦争を巡る国際政治」を、インド外交を専門とする溜和敏教授(総合政策学部)の協力のもとで実施しました。

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 この科目は、安全保障にかかわる個人の意思決定を理解し、安全保障政策についての考えを深めることを目的とした、アクティブ・ラーニング授業(学びの実践科目)です。今回は、愛知学院大学・大澤傑ゼミ、愛知大学・伊藤潤ゼミ、南山大学大学院生ら、名古屋市内の複数の大学からも参加者を募り実施しました。

 外交政策シミュレーションでは、学生が米国、ウクライナ、ロシア、インドなど各国の政治家や官僚になりきり、ロシアによるウクライナ侵攻をめぐって繰り広げられる各国の意思決定と政府間交渉を模擬的に体験しました。

コメント

 長丁場の特別授業でしたが新鮮な体験でした。他大学と合同で学べる機会は他の授業ではなかなかないと思います。外交政策シミュレーションは、真剣に取り組むほど面白さが分かると思います。会議や取材、記者会見など本格的なグループワークが多いので、対人で自分の意見を発表する練習にもなりました。この授業を受けることにより、前よりも実際の国際危機に関心を持ち、自分自身の身を守ることにも繋がると思います。周りの学生と一歩差をつけたい人にお勧めの授業です。

法学部 赤沼志颯

 現実の国際情勢に近い状況で危機とそれに伴う課題に直面したことで、危機に際して各国首脳がどのようなことを考え苦悩するのかを身をもって知ることができました。また、目まぐるしく変わる状況下で、チームとして課題に取り組むという経験は、就職した後でも活かせることだと思いました。少し興味があるからと軽い気持ちで参加しましたが、色々な貴重な体験ができて面白かったです。

心理学部 岡田一樹

 国際関係について興味関心があり受講しました。シミュレーション中は各国の責任者の言動で国際情勢が変わってしまうことが分かり、政策・意志決定には重大な責任が伴うのだということを実感しました。また、自国の国益を叶えながら、国際平和に貢献していく難しさも分かりました。シミュレーションに参加するにあたっては、授業内で事前学習があるので、あまり知識がない方も準備をして臨めば楽しく参加できると思います。国際や平和について興味のある方は、是非受講することを勧めます。

総合政策学部 久保田華

 シミュレーションを通して、戦争の複雑性を強く感じました。ウクライナは戦争の舞台となっている国で、ロシアに対する軍事的な対策だけではなく、経済的・人道的な面でも他国と協力した対策が求められる立場でした。シミュレーションを行う中で、戦争が国際社会全体に与える影響を理解し、また平和を維持することの重要性を痛感しました。

文学部 夏目孔明

2024/07/31

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