学生広報スタッフ「ライト」
スケート部独占インタビュー!!

 学生広報スタッフ「ライト」が、6月13日、中京大学豊田キャンパス アイスアリーナでスケート部の取材を行いました。

 中京大学スケート部は、個人の活躍はもちろんのこと、昨年度の第96回日本学生氷上競技選手権大会において、女子フィギュア部門団体戦優勝という成績をおさめています。

 今回はそんなスケート部を支える林田健二部長・谷口美菜監督と主将の山下真瑚選手・主務の河辺愛菜選手にそれぞれお話を伺い、新体制となった部活動の空気感や関係性、シーズンへ向けての意気込みを語っていただきました。

河辺愛菜主務×山下真瑚主将

HP-07.jpg

 スケート部では主将と主務という立場のお二人、お互いについて、

 河辺選手は「自分がスケートを始めた時から活躍されているような先輩なので、安心感があります。私は一度関西に行っていたので、戻ってきて仲良くできていることもうれしいです。全国のなかでもトップレベルだなって思うぐらいのスケーティングを持っていて、仲がいいながらも尊敬できるところがたくさんあるので、だいすきです。」と明かしてくれました。

 山下選手は「(ジャンプを勢いよく飛ぶところなど)タイプが似ているところが多いと思うので、愛菜が頑張っていたら私も頑張らなきゃなと思います。これまでは普通の先輩後輩だったかもしれませんが、今は主将と主務という形で一緒に仕事をすることも多くなってきたので、最近は前よりも信頼関係が築けているんじゃないかなと思っています。」と互いを尊重する関係性を語ってくれました。

 今年の1月に行われた日本学生氷上競技選手権大会(インカレ)では、女子フィギュア部門団体で優勝を果たしたスケート部。

②河辺選手.jpg

 次大会の目標について河辺選手は「インカレでは優勝という形ではあったのですが、三人とも演技自体はよくありませんでした。優勝自体は嬉しかったのですが、全然納得いくような結果ではなかったので、次は納得のいく演技がしたいです。自分たちが大学にいる間、4連覇を目指したいということを同期と話しています。また頑張って来年も優勝を目指したいです。」と結果に甘んじず、さらに良い演技を目指す姿勢が見受けられました。

 また、スケート部の雰囲気について、山下選手は「部員はすごく仲がよくて、練習と練習の間もすごく楽しい雰囲気があります。みんなでよい練習をして、少しでも一人一人にとってよい演技ができるようにしていきたいなと主将としては思っています。それぞれがやりたいことだったり目標が違うので、個人競技の難しいところではありますが、今年もみんなに頑張ってもらいたいなという思いがあります。」と部をまとめる主将としてコメントしてくれました。

 シーズンに向けての意気込み・目標について

 河辺選手は「中京大学に入学してから"良くなった"と言っていただけることは多いのですが、結果自体はあまり上がってはいなくて、今年は特に結果を出さないとオリンピックにはつながらないというのは感じているので、そこはいつもよりも頑張りたいという気持ちが強いです」と明かし、河辺選手の持ち味であるパワーのあるスケーティングを保ちつつ、繊細な動きを目指していきたいとのことです。

 今シーズンの演目について山下選手は「今年のショートは今まで滑ったことのない曲なので、ショートとフリーでもう一回観たいと思っていただけるような演技をして一つ一つの試合を大切に楽しく滑りたいです。」と笑顔で語ってくれました。

④河辺選手山下選手氷上ハート.jpg

 

林田部長×谷口監督

 部長、監督から見たスケート部の印象として、谷口監督は「一言で言うと和気あいあいとした雰囲気。しかし試合前や練習中などはピリッとした空気を作りだすことが出来ている。」と語りました。その要因として、林田部長は「他大学のスケート選手は個々で練習している。しかし中京大学はスケートリンクが設置されていているからこそ、まとまって練習することができ、楽しくメリハリのついた練習が出来ているのではないか」と仰っていました。

 そのような楽しく和気あいあいとしたスケート部の課題として谷口監督は「選手個人の課題ではないですが、もっと選手たちが成長できる環境にしたい。中京大学に入学すれば必ず成長できると誰もが知っているようにするために、今いる選手がトレーニングや私生活の中でどうやったら成長できる環境を作り出せるのかが課題だと思っています。」と語りました。また、林田部長は「もちろん中京大学に入ってよかったと思ってほしい。しかし選手がどう感じているのか、本当に技術力や人間性、学力も高められているのか見えにくい。だからこそ、今いる選手に様々な面で成長できる環境を自分なりに考えながら整えていきたい。」と語りました。

HP-06.jpg

 選手と関わる上で意識していることとして、林田部長は「競技である以上、順位が決まり、テレビに出られない選手がいたりする中で、指導者側として管理の仕方が変わってくるものの、そういうことに踊らされずに、一人一人が頑張っていることに目を向けて、丁寧に一選手として接することに気を付けている。」と語られました。谷口監督は「性格も時間の使い方も一人一人違う中で自分の価値観で決めすぎず、選手に期待しすぎないことを大切にしている。相手の特徴を知ることで、気持ちよく選手と接することが出来る。」と選手と向き合う姿勢を伺えました。

HP-01.jpg

 林田部長と谷口監督は谷口監督が選手だったころからの十数年の仲ということで

 林田部長から見て谷口監督が選手から監督になって変化した点を伺うと、林田部長は「高校一年生のころからの良く練習する子だなと感じていた。大学生になってもコツコツ練習を積み重ねており、信頼度も高かった。選手時代には様々な制約があることも知らず、気持ちよく練習できていた事に監督になってから気づき、そのような気づきや経験を得てくれるのはスケート界でよかったなと思えることだし、社会人として、人への接し方、仕事への向き合い方を考えるときに、この経験が大切になってくると思うので、それが伝わってよかったなと感じた」と語りました。

⑧林田部長谷口監督.JPG

 林田部長から見ても、昔からコツコツと練習する姿が印象的だったという谷口監督。そんな監督が選手から監督へと立場が変わっていき、気づいた点について「リンク管理であったり選手の調整であったり、さまざまな制約があったことを監督という立場になって気づいた。また、そのことを知らなくても滑れる環境であったことにも気づき、そのような環境を崩さないことが大事だと感じた。」とおっしゃっていました。

 様々な経験から生まれるベテラン感を持った山下選手と自分のペースを持ちつつ協調性持つ河辺選手。スケート部を主将・主務という立場からも支える2名の選手ついて林田部長は「自分を持っているが周りにも目が配れる」と評価し、「今の目標に向かう二人を応援していきたい」とおっしゃっていました。

HP-09.jpgHP-10.jpg

 今後の目標については「大学の看板を背負ったインカレ女子団体2連覇、1人でも多くの選手の全日本選手権・国際大会出場」と挙げてくださり、「アイスアリーナができてからの五輪は毎大会中京大学の関係者の選手が出場しているため、今後もそのような状況を作りたい。そして数字的目標だけではなく、部員1人1人が満足できる環境を作っていきたい」とスケート部の将来を見据えたお言葉を頂きました。

取材 学生広報スタッフ

文・インタビュー・撮影

江口未桜 (現代社会学部2年)

中神貴絵 (総合政策学部4年)

吉村早姫奈(現代社会学部3年)

鷲見栞奈 (スポーツ科学部3年)

編集・構成

吉村早姫奈(現代社会学部3年)

取材の裏側(学生広報スタッフ「ライト」VLOG)は大学公式SNSで公開中!

7.jpg

2024/07/22

  • 記事を共有