学生広報スタッフ「ライト」大相撲名古屋場所で実地研修
中日新聞社と共に力士と親方にインタビューを実施
7月14日からドルフィンズアリーナで開催されている大相撲名古屋場所。7日目となる7月20日、学生広報スタッフ「ライト」の5名が、力士や親方に取材しました。
学生広報スタッフ「ライト」は、今年度中日新聞社主催のスキルアップ研修を受講しています。今回は研修の一環として、実際の記者の取材を間近で見ることや、記者に混じり取材を実施しました。
初めに、中日新聞社の禰宜田記者に同行し、序二段の力士である寅武蔵さんにインタビューしました。2月の稽古中に右膝を負傷し、2場所連続休場をしていた寅武蔵さん。今場所は全勝で勝ち越しが決まりました。
― 取り組みを終えて、どう思いましたか?
緊張していました。負けられないという気持ちがあったので、前に前に進むことを意識しました。
― 今日の取り組みではどのようなことを意識しましたか。
前に前に出て、まわしをとることを意識しました。相手の下を取ることができたのでよかったです。いい内容かなと思っています。
― 前に進むことを意識するために、どのように稽古を行っていたのですか。
稽古中、前に出られず下がってしまうと親方から声をかけてもらっていました。稽古中から、離れても前に出ようと意識し続けることを大切にしていました
― 2場所ぶりの出場でしたが、いかがでしたか?
練習の際に右膝の靱帯が伸びてしまって2場所休場していました。今も、サポーターをしないとグラグラしてしまいます。しかし、怪我だからと練習を減らすことなく、みんなと一緒に稽古に励みました。
― 残りの取り組みへの意気込みを教えてください。
緊張してしまうので、落ち着いて取り組みたいです。
取組直後の寅武蔵さんの雰囲気や禰宜田記者の取材を間近で見ることができました。
続いて、名古屋市熱田区出身で名古屋場所担当である熊ヶ谷親方に取材しました。
― 名古屋場所が7日目ですが、7日間を終えて印象に残っていることはありますか。
今回は、ドルフィンズアリーナで行う最後の名古屋場所です。場所中全15日間のチケットが完売しました。毎日たくさんのお客様でいっぱいになり、とてもありがたかったです。
― 親方が名古屋場所の担当になって3年目とお聞きしました。3年間で何か変化はありましたか。
以前はコロナ禍でお客様の入場数を半分にして開催していましたが、今は制限もなく、コロナ禍以前に近い状態で開催できています。
― コロナ前と同じように開催できるようになり、何か意識したことはありましたか。
お客様第一に考えスムーズな運営をしています。お客様に楽しんでもらい、「また来たい」と思ってもらえるようにしています。例えば、キッチンカーを用意したり、親方がレジを打つ売店を開いたりしています。
名古屋場所は7月で暑いので、熱中症対策など体調管理に気をつけてもらえるようにしています。
― 親方がレジを打つ売店はいつから始まったのですか。
元々は、東日本大震災の復興支援に向けて始まったのがきっかけです。今では、社会貢献のためにも続けています。購入いただくお客様との触れ合いもできる良い機会となっています。お客様にも、相撲業界にも、社会にも良い、一石三鳥の取り組みです!
― 今年度でドルフィンズアリーナでの開催は最後ですが、何かドルフィンズアリーナでの思い出はありますか。
愛知県出身ということもあり、現役時代、幕内初めての本場所がドルフィンズアリーナでした。多くの方からいただいた声援が忘れられません。
― 親方流、相撲初心者の相撲の楽しみ方を教えてください。
相撲を取る瞬間だけではなく、所作に気をつけて見てほしいです。塵浄水(ちりちょうず)など、ひとつひとつの動作には意味があります。また、相撲はスポーツ要素だけでなく、五穀豊穣などの神事的な要素もあります。テレビで見ていると取り組みまでの時間が長く感じますが、実際に来てみると、あっという間です。
― 親方の推し力士さんを教えてください。
やっぱり大の里ですね。前場所では優勝していますし、最速幕内優勝もしています。横綱に昇進するポテンシャルがあると思うので、イチオシです。
また、推しの力士を自分で見つけるのも、相撲観戦の醍醐味です!
― 推し力士、どうしたら見つけられますか?
どの力士も頑張っているので、難しいですね。相撲は平等にチャンスがあるものです。今の横綱や大関も、始めは朝早くから取り組みを行っていました。会場は午前中から開いているので、早く来て推しを探してみるのも良いかもしれません。
― 後半の見どころを教えてください。
優勝争いが始まるので、そこが見どころです。今、横綱が全勝なので、誰か横綱を倒せる人が現れるのか、必見です!
取材を終えて相撲を観戦。力士たちのぶつかり合う音が場内に響き、会場全体から大きな歓声が上がり、迫力のある相撲が見られて胸がいっぱいになりました。
大相撲名古屋場所も折り返し。今後の動向もチェックしたいです。
取材 学生広報スタッフ「ライト」
石井莉子(文学部3年)
大西星流(心理学部3年)
木村心音(総合政策学部3年)
古市七星(総合政策学部4年)