中京大学アイスアリーナでフィギュアスケートのモーションキャプチャ実験を実施
6月3日、中京大学アイスアリーナにて、フィギュアスケートのジャンプ動作を解析するためのモーションキャプチャ実験が行われました。この実験は名古屋六大学の連携協定を結んでいる名古屋大学大学院 情報学研究科 武田・藤井研究室の田中諒汰さん主導で行われました。
この実験の目的は、フィギュアスケートのジャンプにおけるテクニカル判定(エッジエラー判定や回転不足判定)を自動化するシステムの構築です。現在、フィギュアスケートの審判は人間の経験や勘に頼ることが多く、判定の公平性や正確性に課題が残されています。そこで、人工知能(AI)を用いた自動判定システムを開発し、定量的なアシストによってこれらの課題を解決することを目指しています。
今回のモーションキャプチャ実験では、光学式モーションキャプチャシステム「Qualisys」を使用し、被験者のジャンプ動作を高精度で記録しました。被験者として中京大学スケート部の誉田知己選手(スポーツ科学部2年)も参加しました。
誉田さんは、「自身のジャンプ動作が高精度で解析されるのは非常に興味深い経験でした。これからの技術の進展が楽しみです」と述べています。
実験を主導した名古屋大学大学院情報学研究科の田中諒汰さんは、「中京大学の学生さんにも協力いただき、バリエーションのあるデータをとることができました。今回の実験はフィギュアスケートの判定技術の革新に向けた重要な一歩になったと思います。」とコメントしています。
本研究は、フィギュアスケートの選手が技術をより正確かつ客観的に評価されることを可能にし、競技の公正性を向上させるとともに、選手の技術向上に貢献することを期待しています。
取材 広報課 学生広報スタッフ
写真:山内 渓太(スポーツ科学研究科修士2年)