工学部 橋本・秋月研究室がAI・ロボット技術を用いたデモ制作コンテストを開催

 さる5月9日、工学部の橋本学教授と秋月秀一講師の研究室は、研究室所属の3年生を対象に研究室主催のデモ制作コンテストを開催した。このコンテストでは、普段の授業とは異なる「ものづくりの面白さと達成感」を早期に体感することを目的として、学生がそれぞれ独自の制作目標を設定し、自ら計画したスケジュールに沿って、約3か月間にわたって「動く」作品を開発する。参加した17名は2月〜4月に講義やゼミ授業で学んだ技術を駆使してデモの制作に取り組んだ。

 発表当日は、工夫をこらしたプレゼンテーションや動画をもとに、開発した作品が同研究室のゼミ生に対して披露された。主な応募作品には、「小型自律移動型ロボットを用いた経路計画デモ」、「大規模生成AIを用いたチャットアプリの開発」、「物理シミュレータを活用したゲームアプリ」などがある。応募者によるプレゼンに対して、教員からはもとより、大学院生ら先輩学生たちから、さまざまな質問があったが堂々と答えていた。

 応募者のプレゼンの後、聴講者全員による投票による表彰もおこなわれた。2024年度コンテストの1位は村瀬文哉さん、2位は松浦悠真さん、3位は同順で山田智大さんと小川桃さんであった。

   

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【2024年度 優勝者 村瀬文哉さんのコメント】

 デモを制作する中で、普段の生活では得られない非常に貴重な刺激を受けることができました。この過程で、自分自身のプログラミングスキルやスケジュール管理能力が大きく向上したことに加え、多くの新しい視点やアイデアを得ることができたと感じています。また、同期との交流を通じて、互いに支え合うことにより、より深い絆と信頼関係が築かれました。こうした経験は、私にとって非常に価値のあるものであり、今後の研究室生活にも大いに役立つと考えております。

【橋本学教授・秋月講師のコメント】

 このコンテストは、工学の世界では有名なスローガン「Demo or Die」の考え方のもと、実際にモノを作ることのたいへんさと、完成したときの達成感をセットで体感してもらうために2009年より毎年かかさず開催しています。日ごろは完成した製造物にしか触れることのない工学部生が、作品の構想から設計、製作、プレゼン資料の作成までをすべて自分一人でおこなうことにより、技術を作るという仕事の大きな価値を感じてもらいたいと思っています。作品のレベルは年々上昇しており、今年は生成AIを用いた作品も現れました。この体験を活かして、卒業研究に取り組んでもらうことを期待しています。

2024/05/21

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