2776人が晴れの日を迎える 2023年度卒業式

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 中京大学2023年度卒業式が3月19日、Niterra 日本特殊陶業市民会館(フォレストホール)で行われ、学部生2699人、大学院生77人が晴れの日を迎えました。卒業式は午前・午後の二部制で実施し、webでのライブ配信も行われました。

 4年ぶりに通常開催となった卒業式。2023年度の学部卒業生たちは、新型コロナウイルスの世界的な流行がピークを迎えた2020年度に入学した学生たちです。感染拡大防止の観点から、当時、会場で入学式を実施することができず、オンライン授業で大学生活がスタートするなど、多大なる影響を受けました。梅村清英学長は式辞で「感染拡大を防止して学生と教職員の安全を最優先するためさまざまな措置をとりましたが、入学したばかりの皆さんにとっては、さぞかし不安が大きく悔しかったことでしょう」と当時を振り返りました。そのうえで「皆さん一人一人が、多くの先輩たちも経験したことのない逆境にくじけることなく、しっかりと中京大生としての本分を貫き通してくれたことを嬉しく思います」と学生たちの努力を称えました。

 卒業式では大学院、学部各代表学生への卒業証書の授与や、学業や課外活動などで優秀な成績を修めた学生へ各賞が贈られました。また、吹奏楽団や混声合唱団も式典をいっそう華やかにしていました。

 学長の式辞をうけ、各部では卒業生の代表がそれぞれ大学生活への想いと感謝を込めた謝辞が述べられました。

 式典終了後は、IBTF世界バトントワーリング選手権大会準優勝の北村涼乃選手(経営学部)、 FISU冬季ワールドユニバーシティーゲームズ優勝の山本草太選手(スポーツ科学部)が、それぞれメディアの取材を受けました。

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 北村選手は「競技と学業の両立ができたのは、ゼミ教員の井関先生の支えがあってこそ。先生には感謝の気持ちでいっぱいです」と恩師への感謝を語りました。卒業後はアスリートとして日本、そして世界のトップをめざす傍ら、「バトントワーリングを、もっとたくさんの人に知っていただくために頑張りたいです」と今後の目標を語りました。

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 山本選手は「朝が苦手なので、1限目の授業はちょっと大変でした」とユーモアあふれる回答。大学時代に印象に残っている試合を聞かれ「シニアの大会で思うように結果が出せていなかったので、2022年のグランプリファイナルで銀メダルがとれたのは、自分にとって大きな転機になったと思います」と振り返りました。2年後に迫る五輪出場については「前回の五輪は、自分にとってまだまだ遠い存在でした。次の五輪は目標と呼べる距離まで来た手ごたえがあります」と意気込みを語りました。

卒業式・各部での学生代表謝辞

※一部抜粋

第一部代表・伊藤文佳さん(国際学部)

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 新型コロナウイルス感染拡大の影響で、留学という大きな目標が遠のく中で勉強の意欲を保つことは、困難なことでした。しかし、画面越しに仲間たちと励まし合い、協力し合うことで、オンライン留学という形で留学プログラムに参加することが叶いました。さまざまな国籍の学生と議論をし、プレゼンテーションを作り、会話をしたことは、留学に参加した多くの国際学部生にとって、貴重な経験となったはずです。これから先、私たちはそれぞれの新たな道へと進みます。その道のりは決して平坦なものではなく、時に大きな困難に直面すると思います。だからこそ、コロナ禍の大学生活で得た学びや経験、そして沢山の思い出が私たちの心の片隅にあることを、忘れないようにしたいと思います。

第二部代表・山本あいかさん(工学部)

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 1年次の前半は自分の想像していた大学生活とは大きく異なったものでした。日常の全てが変わってしまったような生活の中、画面越しに聞こえる先生方や同級生の声に自分を奮い立たせる毎日でした。初めての対面授業は緊張しましたが、最初の授業で話しかけてくれた同級生が今ではかけがえのない存在となりました。4月からは、私はこの土地と親元を離れ新しい生活がはじまります。不安に感じることもあります。しかし、辛いことがあっても大学生活で得た知識と経験を活かして、乗り越えていきたいと思います。そして、1日でも早く自立した大人になれるように精進していきたいです。

梅村学長の式辞(全文)

式辞全文

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2024/03/21

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