工学研究科鈴木貴大さん「第27回知能メカトロニクスワークショップ」優秀講演賞を受賞

 鈴木貴大さん(工学研究科博士後期課程1年、橋本学研究室)は、9月4日~6日に開催された「第27回知能メカトロニクスワークショップ(IMEC2022)」で優秀講演賞を受賞しました。同ワークショップは、「次世代の知能化されたメカトロニクスの果たすべき役割とその可能性、および解決すべき技術課題」を検討する場として開催されています。

 鈴木さんが発表したのは、「部品の機能的整合性に基づくばら積みシーンからのロボット組み立て動作生成手法」です。工場のロボット化に関して、乱雑に置かれた部品に対して人間が教示することなく自律的に動作を生成できるロボットの実現を目指しています。同研究室が開発した「道具の機能認識」技術を応用することによって、実際の工場現場への普及促進が可能となります。今後はさらに実用面の性能を向上させるなど、さらなる発展が期待されています。

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鈴木さんコメント

 今回、栄誉ある賞を受賞できてとてもうれしく思っています。研究途中、思うようにロボットが動作しないなどうまくいかないことが多々ありましたが、諦めずに研究を遂行してよかったです。今後は、この研究をさらに発展させ、国際会議、査読付き論文への採択を目指していきます。

橋本教授コメント

 この研究は、当研究室が長年にわたって受託しているNEDOの人工知能プロジェクトとして遂行中の最新研究です。研究が完成すれば、ロボットによる無人化工場が実現するなど、わが国の産業競争力を高めるだけでなく、世の中全体を豊かにする技術です。鈴木さんは、今春に博士課程1年に進学したばかりですが、この受賞は、鈴木さんのロボット研究者としての能力の高さを示しています。今後さらなる活躍を期待しています。

 ※NEDOとは、持続可能な社会の実現に必要な技術開発の推進を通じて、イノベーションを創出する国立研究開発法人です。リスクが高い革新的な技術の開発や実証を行い、成果の社会実装を促進する「イノベーション・アクセラレーター」として、社会課題の解決を目指しています。

2022/09/26

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