名古屋市科学館との連携講座 「虹色の金属結晶を育成しよう」が開催
中京大学人工知能高等研究所と名古屋市科学館の中学生・高校生向けの連携講座「虹色の金属結晶を育成しよう」が8月27日、名古屋市科学館の第一実験室で開催されました。
昨年同様、参加者はマスク着用、実験テーブル一つにつき親子1組ずつの配置とし、感染症対策を徹底して開催され、親子7組が参加しました。
同講座を指導したのは、工学部の田口博久教授です。そのほか、工学研究科1~2年生が各テーブルに1〜2人つき、実験のサポートを行いました。
講師をつとめた田口教授 |
田口教授は「本来、実験は失敗が当たり前。特に今回行う金属結晶は成功率が低いため、失敗したときはそこから学ぶことの大切さを知ってほしいです」と語り、講座がスタートしました。
参加者たちはまず、小さい結晶の育成に取り組み、虹色に光る四角形の結晶が出来上がると、化学が生み出す虹色の結晶に感動していました。大きな結晶を作る段階になると、参加者はより一層集中して取り組みました。結晶が完成すると、参加者たちはサポートにあたった学生らと笑顔で喜びを分かち合っていました。
参加した方は、「金属から綺麗な虹色の結晶になったことにとても驚きました。また、なぜ四角形になるのか興味が湧きました。初めて扱う実験器具に苦戦しましたが、良い体験になりました」と語りました。
田口教授は「地球では存在が当たり前の固体ですが、広い宇宙でみると希少性がかなり高いものです。今回の実験をきっかけに、物質そのものに疑問を持ってもらい、未来の研究者となってくれる方が出てくれると嬉しいです。」と振り返りました。