スペシャルオリンピックス日本と包括連携協定を締結

 中京大学と公益財団法人スペシャルオリンピックス日本(以下、「SON」)は、5月2日、教育やスポーツの分野を通じ、多様な人々が活きる共生社会の実現を目指すため、東海地区の大学で初めて包括連携協定を締結しました。
 協定締結にあたり、名古屋キャンパスで行われた調印式には、梅村清英学長、SONの有森裕子理事長をはじめ、中京大学の卒業生でSONのドリームサポーターを務める安藤美姫さん、小塚崇彦さん(共に、元フィギュアスケート五輪代表)ら関係者が出席しました。

 今後は、知的障害のある方もない方も互いに理解を深め、社会的インクルージョンを促進することを目的に、大学行事におけるスペシャルオリンピックスブースの出展、自治体や企業との協働スポーツイベントの実施などの取り組みが計画されています。

 ※SONは、知的障害のある人たちに日常的なスポーツトレーニングと、その成果の発表の場である競技会を提供する国際的なスポーツ組織「スペシャルオリンピックス」の国内本部組織です。

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(左から)林田学長補佐(スポーツ振興担当)、來田スポーツ科学部教授、
   梅村学長、有森理事長、岩沼理事、安藤さん、小塚さん

 今回の協定の背景について有森理事長は、「中京大学が豊田市や他大学との連携プラットフォームを形成し、地域課題の解決に積極的であること」、また「スポーツを中心とした協働が軸になる中で、中京大学の豊富な知的資源や人材が相乗効果を生むことへの期待」などを挙げました。

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 協定締結について、梅村学長は「日本の私立大学では初めて体育・スポーツ科学の博士課程を設置した研究拠点として、これまでのノウハウを新しい形で生かしていきたい」と挨拶しました。
 また、ドリームサポーターの安藤さんは「中京大学で学んだ建学の精神を胸に、学生らの若い力を借りながら共に(今回の協定締結の目的である)共生社会の実現に大きく近づければ」とメッセージを送りました。
 同じくドリームサポーターを務める小塚崇彦さんは「スペシャルオリンピックスの活動が、今後この中京大学だけではなく、いろいろな方々に関わっていただけるような形にできればと思っています」と意気込みを語りました。

 調印式後には和やかな雰囲気の中、出席者全員で記念撮影。未来へ向けた共生社会のあり方を提示する新たな一歩として、希望に満ちた締結・調印式となりました。

2022/05/06

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