スポーツ科学部來田教授 国際オリンピック史家協会よりヴィケラス賞受賞
国際オリンピック史家協会(ISOH)より、本学スポーツ科学部の來田享子教授(専門:近代オリンピック史研究)に対し、2021年度「ヴィケラス賞」が贈られました。日本人の受賞は初となります。
ヴィケラス賞を受賞した來田教授 |
今回、來田教授と同時に、田原淳子氏(国士舘大学体育学部教授)も同賞を受賞しました。田原氏は、本学大学院体育学研究科博士後期課程を1994年度に修了し、博士(体育学)を授与され、同研究科実験実習助手等を経て、現職に就いています。來田教授、田原氏ともに、本学の木村吉次名誉教授の研究室に所属していました。
ISOHは、1991年に設立されたオリンピック史をテーマとする組織です。2021年現在、53カ国533名が登録され、多くの著名な研究者が在籍し、オリンピック・ムーブメントとオリンピック競技大会の歴史に関する研究、歴史的・統計的データの収集を行い、ジャーナルやその他の出版物を通じて研究を公表しています。
「ヴィケラス賞」は、国際オリンピック委員会の初代会長で、第1回アテネ大会の開催にあたったディミトリオス・ヴィケラス氏にちなむものです。オリンピックの歴史に関する特定のトピックに、具体的かつ明確に貢献した人物に贈られ、講演、論文、執筆した本だけでなく、記念品の収集と公開に貢献した人にも贈られます。
來田教授の場合、これまでの研究とともに、日本オリンピックミュージアムや中京大学スポーツ・ミュージアムをはじめとする、オリンピック・ミュージアムに関連する活動に貢献したことも評価されました。
來田教授は、本学大学院体育学研究科博士後期課程を2000年度に修了し、博士(体育学)を授与されました。オリンピズムおよびオリンピックの歴史に関し、ジェンダー等の人権課題を研究テーマとして研究、教育活動を長年続けています。
現在、日本学術会議連携会員(第25期)、スポーツ体育健康科学学術連合副代表、体育・スポーツ・健康学会第一副会長、日本スポーツとジェンダー学会会長、東京2020大会組織委員会理事、日本オリンピック委員会オリンピック・ムーブメント専門部会員などの要職を務めています。