心理学部近藤教授 国際学会でNIH/NIDCR "Building Bridges" Award を受賞

 心理学部の近藤洋史教授が5月26日、国際学会 2021 Association for Psychological Science Virtual Convention でNIH/NIDCR "Building Bridges" Award を受賞した。この賞は、心理学と医歯学を橋渡しするような学際的な研究に対して、NIH/NIDCR(アメリカ国立衛生研究所)から与えられる。

 発表タイトルは「ASMRによって副交感神経系が活性化される」。近藤ゼミの多田奏恵さん(心理学研究科修士2年)と東京大学先端科学技術研究センターの江崎貴裕特任講師との共同研究の成果である。ASMRとは、特定の視聴覚情報によって頭部や耳元で生じる、ゾクゾクするような皮膚感覚を指す。多くのインターネット・ユーザーがリラクゼーションや安眠、抑うつ気分の改善などを求めて、動画共有サイトに投稿された多種多様なASMR動画を視聴している。しかしながら、ASMRの発生メカニズムおよび身体への影響に関する科学的な検証はほとんどおこなわれていない。

 今回の研究で、1) 提示する聴覚情報に視覚情報を付加することでASMRが増強されること、2) ASMR動画の視聴によって一時的に脈拍が低下することがわかった。この結果は、我々の視聴覚と皮膚感覚がどのように結びついているのかを知るための手がかりとなる。さらに、ASMR動画の視聴によって心理的・生理的な状態が安静に向かうことを示す客観的なデータとなる。今後は、NIH/NIDCRによる後援を得て研究を進展させるべく、他の学問領域の研究者との交流や会合が予定されている。

2021/05/27

  • 記事を共有