スポーツ科学部眞鍋教授が日本陸上競技学会で学会賞を受賞

 スポーツ科学部眞鍋芳明教授の研究論文が2020年度日本陸上競技学会の学会賞を受賞した。学会賞は、2020年度の陸上競技学会誌に掲載された論文のなかで、最も優秀だった論文が選出される。

 同学会は、競技スポーツ・生涯スポーツとしての陸上競技を理論的に実践し、トレーニングやコーチング現場で生じる諸問題について科学的解明とその研究成果を活動現場に還元することで、競技力の向上に貢献することを目的としている。

 詳細は以下のとおり。

研究者:眞鍋芳明(中京大学)、稲葉礼史(船橋高等学校)、荒川裕志(国際武道大学)

テーマ:疾⾛の加速能⼒を決定する動作的要因の解明 ―加速指数による加速能⼒の定量化―

概要:本研究は、最高疾走速度の影響を取り除いた低速からの加速能力を定量的に評価するために算出した加速指数をもとに、加速がより優れている者の動作的特徴を明らかにすることを目的とした。その結果、加速指数が高い ほど接地時間が有意に長く、接地点に対し重心がより後方に位置していた。さらに接地期における下肢関節角度を検証したところ、加速指数が高いほど股関節伸展の角変位が大きかった。以上の結果から、低速からの加速能力が高速疾走能力に対してより優れているほど身体のより前方で接地をし、長い時間をかけて地面をキックしていることが示唆された。

2021/04/14

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