工学部 とよしばと連携してオンラインイベントを開催

 とよしば(豊田市駅東口まちなか広場)が主催する「第9回とよたオンライン公民館」に1月17日、工学部の宮田義郎教授が指導する授業「メディアと地域社会」を履修する学生とゼミ学生らが参加し、企画・進行を行った。

 同イベントは「リアルとオンラインの架け橋」をキーワードに、豊田市と全国を繋ぐイベントを目指し、これまでにも多彩なプログラムを展開している。

 9回目となる今回のオンライン公民館は本学工学部の学生が企画・進行を担当した。

 宮田教授が指導する同授業は、地域で培われた知恵と新しい技術を活用して、メディアの新しい可能性やアイデアを生み出す活動を中心に行っており、作品を地域や社会へ発信し評価を得ることで、今後、社会で活かす実践力を身に付けることを目的としている。

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学生が実際に歩きながらキャンパスを案内

 今回のイベントは、工学部メディア工学科が設置されている中京大学豊田キャンパスの紹介から始まった。学生自らがカメラを持ち、キャンパス内を練り歩きながら配信を行なうと、視聴者からはオンタイムで質問が飛び交い、学生はその場で答えながらキャンパス案内を展開した。その後、とよしばに配信の舞台を移動し、豊田市産の木材を使用した自作のおもちゃ(ブロック)が紹介された。画面には、現地の会場に集まった子どもたちがブロック遊びに夢中になる様子が映し出され、配信は和やかな雰囲気で進んだ。

 とよしばからはその他にも、学生考案のオンラインゲーム「親子でゲーム~セルフ借り物競争」が配信された。テーマに応じた品を参加者が画面に映し出す「借り物競争」となっており、参加者の画面に意外なものが飛び出すと配信は笑いに包まれた。

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学生が制作したレゴブロックで遊ぶ子どもたちの様子をとよしばから中継

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料理で使用する食材を紹介


 続いて宮田ゼミ室からの配信では、抹茶や卵、蜂蜜など豊田市産の食材を使用したオリジナル料理を調理する様子が配信された。調理に先立ち、地域の生産者と回線を繋ぎ、食材の特徴や生産の苦労などのインタビューを行い、食材の魅力を参加者に伝えた。その後調理が始まり、調理の合間にはショートドラマや、スケートボードのトリック映像など趣向を凝らしたオリジナル映像を上演した。視聴者からは「面白かった」や「次回も期待したい」などのコメントが集まり好評となった。

 宮田教授は今回のイベントを振り返って「2020年は挑戦と発見の1年でした。オンラインでそれぞれのいる場所で活動してみて、教室で同じ課題をやる授業では見えないお互いの個性が発見できました。また地域の個性あふれる方々と出会い、地域の価値を発見して共に創るメディアという、作って提供するだけのメディアでは得られない学びがありました。当たり前だったことができなくなった今、何に価値があるのか、これからどちらに進むのか、学生たちと一緒に見直していきます」と話した。

【学生のコメント】

 私は第9回とよたオンライン公民館で、豊田市産の食材を使用し調理する企画を行いました。最初は、食材の入手場所が分からなかったり、食材を提供していただいた方々との連絡が遅くなったり、試作を失敗したりして不安なこともありました。でも、地域の方が食材を生産者さんから大学まで届けてくださり、先輩の方々のサポートや、チームメンバーでの役割分担などで、本番では一人でできないことをチームで成し遂げることができ、大きな達成感や喜びをみんなと共有することが出来ました。地域の人との関わり、チームメンバーとの信頼関係など、とても貴重な経験をさせていただきました。

(工学部メディア工学科1年 キョウ カユウ)

2021/02/01

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