高大連携授業「コンディショニング実習」を附属高校で実施

 中京大学は、高大連携授業の一環として、附属校である中京大学附属中京高校のスポーツクラスの生徒を対象に「コンディショニング実習」の授業を実施している。

 本授業の目的は、運動部に所属する生徒が、怪我の予防と競技パフォーマンスの向上にむけたトレーニングについて学ぶこと。講師は本学スポーツ振興部所属の大見卓司さんが務める。大見さんは、競技者の健康管理や外傷・障害予防、リハビリ、コンディショニング等を行うアスレティックトレーナーの資格を有し、大学内外のさまざまな競技者やチームをサポートしている。

 初回の授業内容は、オリエンテーションおよび体幹トレーニングの理論と実践。オリエンテーションでは、大見さんが怪我の予防トレーニングの必要性や、再発予防のための対応について説明。患部の治療や回復といった目に見える部分への対応だけでなく、可動性(適切な姿勢を取れるための要素)と安定性(適切な姿勢を維持できるようにするための要素)、動作パターン(効率的な身体の使い方を認識させるための要素)の3要素から構成される動作の質に焦点を当て、怪我の原因そのものに対応することが、怪我からの復帰や再発予防において重要であることを説明した。そして、動作の質を高めて適切な身体の使い方を出来るようにすることが、怪我の予防と競技パフォーマンスの向上につながることを説明した。

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オリエンテーションの様子

 実践授業では、はじめに、生徒たちが自身の身体の使い方と適切な身体の使い方とのずれを確認するために、体幹機能の確認テストを実践。体幹部(頭部・体肢を除いた胴体部)に負荷を加える姿勢を維持する中で、身体のどの部位に負荷が掛かってくるかを確認。体幹部が安定(固定)せず、体幹部を支えるために太もも前面の筋肉など体幹部以外の筋肉に負荷が掛かってしまうという課題を抱える生徒が多数いた。その後、大見さんから体幹トレーニングの目的や体幹部の安定性向上のための理論を説明。体幹部の安定性向上にむけたエクササイズを紹介し、実践する生徒たちに助言・指導を行った。

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真剣に話を聞く生徒たち 身体の使い方を助言する大見さん

 次回以降の授業では、体幹部以外にも、上半身と下半身の各部位のトレーニング理論と実践について指導を実施。生徒たちの怪我の予防と競技パフォーマンス向上につなげていく。

2020/09/16

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