FDセミナー「オンライン授業で学生の学習を促す工夫」をオンラインで開催

 中京大学の教職員および大学院生を対象としたFDセミナーを9月8日、Web会議システムのZoomを利用したオンライン形式で開催し、教職員および大学院生の計150人が聴講した。

 本学は、新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止の観点から、2020年度春学期の授業を原則オンラインで実施していた。

 今回のセミナーは、春学期に実施したオンライン授業の振り返りの機会を設け、あらためて対面型の授業に対するオンライン授業の授業設計や指導法の工夫等の特徴を確認するとともに、教員同士で実施方法などを情報交換することを目的に開催された。

 セミナーでは、名古屋大学の中島英博准教授(高等教育研究センター)が「オンライン授業で学生の学習を促す工夫」をテーマに講師を務め、春学期の経験の振り返り、内化→外化→内化の授業デザイン、 内化→外化→内化を取り入れた反転授業等のミックス例などの説明があった。さらに、講師の教員としての経験と、学生の姿勢や意見を踏まえた具体的な教授方法や課題が提示されたほか、現状に即したオンライン授業への対応方法についても述べられた。

 また、教授方法に関する2回の質問投票から、その結果を共有した上での少人数(2~4人)グループワークが行われ、教員同士で意見交換を行った。

 説明、意見交換の後には質疑応答の時間が設けられ、口頭およびチャットにより活発な意見交換が行われた。

 セミナー後に行われた参加者アンケートでは、「セミナーに参加してよかったと思いますか」という質問に対し、93.0%が「思う」「やや思う」と回答。また「今回の講演で、オンライン授業で学生の学習を促す工夫についての理解が深まったと思いますか」との質問には89.0%が「思う」「やや思う」と回答をしており、有意義なセミナーとなった。

2020/09/11

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