経済学部2020年度RESAS活用研修を実施 -グループワークで西尾市の経済状況を調べる-

 経済学部と西尾信用金庫は2019年1月に続き2回目となる地域経済分析システム(RESAS)活用研修を7月2日、9日、16日の3日間にわたってリモート会議形式で実施した。講師は西尾信用金庫お客さま支援部地域支援課の江口賢太調査役が担当し、55人の学生が参加した。

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第1回RESAS活用研修の講義 第3回グループワーク成果発表

 第1回はRESASの概要と基本操作の説明、第2回は12グループに分かれ、課題抽出と発表資料作成のグループワーク、第3回は学生による成果発表に対し、西尾市役所、西尾商工会議所、西尾みなみ商工会、一色町商工会、西尾信用金庫の各参加者から講評を受けた。

 経済学部と西尾信用金庫は2018年12月より日本財団「わがまち基金」の支援のもと共同研究「新たな地域創生基盤基準の構築と西尾市経済への応用」を実施している。この共同研究では、地域創生や地域経済の活性化に関心をもつ人材の育成をひとつの柱としている。

 地方創生を実現するには、自治体や事業者等が客観的なデータに基づき、自らの地域の現状と課題を把握し、その特性に即した地域課題を抽出して、戦略や対策を立案することが重要だといわれる。地域経済分析システムRESASは、多くの地域データをデータベースとして持ち、簡単な手法で地域経済の特徴を捉えることができ、地域経済の課題について統計データをもとに把握するのに役立つ。

 山田教授は「今回、リモート会議システムによる研修という新たな試みであったが、参加した学生は、RESASの概要や操作方法を学び、グループワークを通じてデータに基づいた戦略、アイデア立案を考える良いきっかけとなりました」と話した。

2020/08/31

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