ソフトボール部女子、柔道部がJICA海外派遣ボランティアを報告 連携事業最終年を迎える

中京大学がJICA(独立行政法人国際協力機構)との連携で行う海外ボランティア派遣の3か年継続事業が2019年度で最終年を迎え、2020年2月から3月までの約1か月間、ソフトボール部女子はアフリカ・ボツワナ、柔道部は南米・アルゼンチンに派遣された。

 ソフトボール部の二瓶雄樹部長・監督(スポーツ科学部准教授)、柔道部の三宅恵介部長・監督(スポーツ科学部准教授)は6月26日、梅村清英総長・理事長、安村仁志学長にボランティア派遣帰国の報告を行った。柔道部の岡本一樹さん(体育学研究科修士1年)、片岡研人さん(体育学研究科修士1年)、ソフトボール部の小川由貴奈さん(スポーツ科学部4年)もオンラインで参加し、活動を振り返った。

 ソフトボール部は二瓶部長とマネージャー、選手18人が参加。これまでより5日間日数を増やし、より多くの都市で技術指導を行った。二瓶部長は「公立学校の生徒への指導に加え、今回初めてプライベートスクールの生徒にも指導を行いました。中には『将来中京大学に入りたい』と言ってくれる生徒もいて、繋がりを持てたような気持ちで活動を終えました」と振り返った。

 また、小川さんは「昨年度に続き2回目でしたが、さらに"やりがい"を実感しました。教える人数が増えたため、初心者、中級者、上級者でレベル分けし、各カテゴリの目標を設定して3-4日で達成できるように指導方法も工夫しながら活動できました」と話した。

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左から片岡さん、岡本さん、小川さん

 柔道部は三宅部長と、選手は男子3人、女子1人が参加した。配属先の在亜沖縄県人連合会のみならず警察学校や海軍学校も訪問し、全10か所で活動した。三宅部長は「今回は学生全員階級が異なるため、階級別、男女別に特化した技術指導ができました。またスペイン語研修もあり、簡単な自己紹介やコミュニケーションを取りながら指導することができました。連携の最終年として良い形で締めくくれたのでは」と振り返った。

 片岡さんは「アルゼンチンの人たちは大人も子どもも『実績』より『楽しむ』ことに意識を置いていました。自分も重量級のコーチとして、その気持ちの部分を伝えていきたい」と話し、岡本さんは「柔道の面でたくさん経験できただけでなく、唯一の休日には、外出中に通信手段のない中でメンバーとはぐれてしまった自分を目的地まで案内してくれた人の温かさにも触れることができました」と現地の人に助けられたエピソードを語った。

梅村総長・理事長は「柔道部は休みが1日という過酷なスケジュールの中、充実した日々を送ったのではないかと思います。また、ソフトボール部の小川さんは昨年に引き続き2年連続でボツワナに行ったとのこと。大変貴重な経験をさらに生かしてくれたらと思います。お疲れ様でした」とねぎらった。また、安村学長は「それぞれの方が中京大学を紹介する『大使』のような役割を果たしてくれたのかなと思います。得たことを大切にして、これからに生かしてください。またぜひ他の人にも伝えていってください」と激励した。

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左から安村学長、二瓶部長、三宅部長、梅村総長・理事長

2020/07/01

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