課外活動の学生と学長が意見交換

 新型コロナウイルス感染症拡大防止のため入構や学内での活動に制限が続く中、学生たちが今後の課外活動についてどう考えているのか、その思いを受け止めようと、安村仁志学長は6月4日、各課外活動の学生代表と意見を交わした。

 文化会幹事長の磯邊惇さん(工学部4年)、文化会豊田委員長の藤森理紗さん(現代社会学部4年)、体育会幹事長の金村一樹さん(現代社会学部4年)、大学祭名古屋実行委員長の富田優さん(経済学部3年)、大学祭豊田実行委員長の安藤一真さん(現代社会学部3年)の5名。

 文化会の現状について磯邊さんは「オンラインで部会をしています。6月の発表会が開催できなかったため、代替案を考えているところです。新入生が入ってこないことをさみしく思います」と話した。

 体育会の現状について金村さんは「オンラインミーティングを実施したり、各自が室内で体を動かしたりと各部で工夫して活動しています」と話し、「今は各部とスポーツ振興課で相談しながら今後の活動指針を模索しているところです。可能であれば大学側から方針を示していただき、感染症対策を十分に行ったうえで、徐々に活動を再開していきたいです」と思いを伝えた。

 安藤さんは大学祭について「大学祭の中止は考えたくありません。規模を縮小してでも開催したいと考えています。特に目玉のアイスアリーナツアーやキャンパスツアーは人数制限をしてなんとか実施したいと考えています」と豊田キャンパスでの開催に対する思いを述べ、開催する際の感染症対策案も示した。

 富田さんは「名古屋キャンパスに通学する在学生や足を運んでくださる地域の方々のことを考えて、開催できればと考えています。大学祭を4年間の学生生活の集大成と考えている4年生のためにも、中止とはしたくありません。」と名古屋キャンパスでの開催に対する思いを述べ、開催する際の感染症対策案も示した。

 学生たちの思いを受け止め、学生支援部の安田和広部長は「入構を制限して授業をオンラインで実施している状況を考えると、すぐに活動の全面再開は難しいところです。が、これを機に大学全体が一致団結するような方向にもっていけるといいですね」、安村学長は「大学は授業など学修が第一に優先されますが、課外活動も学生生活において非常に大切です。全体のバランスを見ながら大学としての方針を定めていきたいと考える中で、課外活動の主体である皆さんの意見を知ることが出来、非常に参考になりました。今回の試練を通し、これまでのあり方を見直し、新しい形を求めていく機会とも捉えて、今年・来年以降どうしていくかを一緒に考えていきましょう」とそれぞれの思いを伝えた。

2020/06/08

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