経済学部中山ゼミ トランスコスモス財団研究発表会
経済学部の中山惠子ゼミが2月7日、トランスコスモス財団研究発表会を開催した。
中京大学とトランスコスモス財団は2017年10月により良い社会の更なる発展向上に資することの一環として、大学生への奨学金給付事業に関する協定を締結している。
【以下、経済学部中山ゼミの報告】
私たち中山ゼミは公益財団法人トランスコスモス財団から助成金をいただき、「キャッシュレス促進による日本経済の活性化」をテーマに研究を行いました。
2020年2月7日に研究の最終報告会を開き、公益財団法人トランスコスモス財団の名倉様、中村様、宮腰様を中京大学にお迎えし講評をいただきました。
私たちは少子高齢化や人手不足など、様々な社会問題による日本経済への悪影響を防ぐために消費の拡大が必要だと考え、日本政府の推進しているキャッシュレスの普及と結び付け、国内のキャッシュレス促進に向けた環境の整備を目的に研究を進めてきました。研究ではキャッシュレスの普及によって消費が拡大されることを事例や計算を使って証明しました。
助成金は資料や参考文献の購入、アンケート調査のための交通費等に充てさせていただきました。アンケート調査ではキャッシュレス決済の利用比率が最も低い学生に焦点を当て、名古屋だけでなく東京や京都の大学や駅に赴き調査を行いました。
研究やアンケート調査から、大学生については現金で支払う機会の多さ、キャッシュレスに対する情報不足、使い過ぎの不安という3つの課題があることがわかりました。そこで、施設内の完全キャッシュレス化や大学での説明会、残高確認の容易な新規アプリの作成を提案しました。
私たちは研究を通して、チームでひとつのことを達成することの難しさを学びました。1年という長い期間の中で、チーム全員が同じ目標に向かい、意欲を保持しながら研究を進めていくことの大変さを痛感しました。仕事の負担に差が生まれてしまったり、研究への意識が低下してしまったりという問題がありました。解決するためには、仲間と積極的に話し合い、情報を共有し、意見を交換するなどのコミュニケーションが必要であったと再確認することができました。今後の活動では、今回の経験を活かし立派な社会人になれるよう努力していきたいです。
最後となりますが、トランスコスモス財団をはじめ、研究を進めるにあたり支えていただいた中京大学の職員の皆様にゼミ生一同感謝を申し上げます。
(経済学部中山ゼミ一同)