中京大学と名古屋市立大学が共催 合同シンポジウム「すべての人々が幸せであり続けるために私たちができること~SDGsを通じたこれからの取組~」

 中京大学と名古屋市立大学の共催による合同シンポジウム「すべての人々が幸せであり続けるために私たちができること~SDGsを通じたこれからの取組~」が1月21日、中京大学名古屋キャンパスの清明ホールで開かれ、一般、学生、関係企業や大学教職員を含む421人が聴講した。

 両大学は2018年に教育、研究活動を中心とした包括連携協定を結んでおり、今回のシンポジウムはその活動の一環で3回目となる。

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 冒頭、安村仁志・中京大学学長は「教育機関として質の高い人材を育てていきたいです。皆さんと一緒に持続可能な開発のための目標を考え、行動に結びつくことを願います」とあいさつ。続いて郡健二郎・名古屋市立大学学長は、同学がSDGsの17項目のうち2項目が日本の大学で1位を獲得していることを紹介し、初心に戻りさらなるSDGsに取り組む決意を述べた。

 基調講演で新田英理子・SDGs市民社会ネットワーク理事・事務局長は、SDGsを自身のNPO団体の活動の紹介を交えながらわかりやすく紹介。現状のままだと、日本だけにとどまらず地球規模で持続不能になる様々な問題を提唱し、SDGsが目指す2030年に私たちがどういう社会になってほしいか、そのための考え方や価値観を、日常生活を通して考えることが大事であると述べた。

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新田さんの基調講演 ※画像をクリックすると講演PDFをご覧いただけます。

 続いて中神泰次・豊田市未来都市推進課・課長は「『SDGs未来都市とよた』の取組」と題して講演し、豊田市の重点分野であるエネルギー、モビリティ、ウェルネスというテーマに沿った具体的な事例を紹介。今後は企業や大学とのパートナーシップの連携を強化し、「モノ」づくりだけでなく「モノ・コト・ヒト」がつくるまちを目指すと語った。

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中神さんによる報告 ※画像をクリックすると講演PDFをご覧いただけます。

 パネルディスカッションは、新田さん、中神さんに加え、伊藤恭彦・名古屋市立大学理事・副学長の3人がパネリストとして登壇。佐道明広・中京大学学長補佐がコーディネーターを務めた。「SDGsの推進と大学の役割」というテーマで、名古屋市立大学と中京大学の取組事例を交え、パネリストが大学の役割への期待をそれぞれの立場や目線で語った。

 最後に質疑応答の時間が設けられ、聴講者から「SDGsの目標において達成基準はあるのか?」といった質問や、個人でできる取組についての質問などが寄せられた。

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議論を交わす登壇者ら

2020/01/30

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