総合政策学部 公正取引委員会による独占禁止法教室を開催

 総合政策学部は12月4日、必修の法学概論を受講する1年生を中心とした学部生を対象に、公正取引委員会が大学生に向けて行っている「独占禁止法教室」を開いた。会場となった名古屋キャンパス231教室がいっぱいになる約220人が出席した。

 公正取引委員会事務総局で働く稲熊克紀さんが講師を務め、「独占禁止法の概要と公正取引委員会の業務」をテーマに、競争政策に対する理解の増進を図るため、競争の役割、公正取引委員会の役割などを説明した。

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競争における消費者のメリットについて話す稲熊さん

 稲熊さんはまず「市場経済における競争の役割」として、市場経済においては消費者に向けたサービスの充実や、企業の成長やイノベーション、社会全体では雇用の増加など「競争」することで得られるメリットについて述べた。続いて独占禁止法の概要について、実際に勧告や課徴金が課された事例も含めて説明を行い、公正取引委員会の業務内容を紹介した。

 また、アンケートを使用して日本と諸外国との「競争」イメージの差にも触れ、「競争することは大変だけれど、だれでも自由に市場に参加して成功する機会を与えたり、社会全体の無駄をなくしたり、役に立っていることを伝えたい」と話した。

 学生は「課徴金は何に使われているのか」「公取と企業の癒着を防ぐためにどのようなことが行われているのか」など積極的に質問し、真剣に回答を聞いていた。

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2019/12/05

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