JICAアルゼンチン西木所長が柔道部のJICAボランティア海外派遣活動の継続に向け本学を訪問

 JICAアルゼンチン西木広志事務所長、JICA中部の熊野明主任調査役が9月4日、名古屋・豊田の両キャンパスを訪問した。

 中京大学は2017年にJICA(独立行政法人国際協力機構)とスポーツ分野の支援を目的とした大学連携ボランティアに関する覚書の締結を行った。この覚書に基づき、これまで柔道部では教員および学生がアルゼンチンで柔道の技術指導を行ってきた。覚書の期限が今年度で最終年度となり、2020年2月には4人の派遣が予定されている。今回の西木所長の訪問は覚書の更新およびボランティア派遣の継続を目的として実現した。

 名古屋キャンパスを訪れた西木所長は梅村清英総長・理事長ら学園首脳と懇談。安村仁志学長は「大学としては、学生が外国に行って経験を積む機会をいただけることが大変ありがたい。派遣後は成長して帰ってきていることを実感します」と話し、梅村総長・理事長は「ボランティアは最終年度を迎えますが、これからも何らかの形で国境を越えて社会貢献できれば。参加学生はもちろん、教員にとっても大きな刺激になっています」と述べた。

 引率した三宅恵介監督(スポーツ科学部講師)は「自分のためだけではない柔道の使い方ができ、指導を行った方に喜んでいただけるととても嬉しい。学生もまたぜひ参加したいと言います」と振り返った。

 西木所長は「日本では想像できないようなことを経験できる機会なので、(現地では)色んな会話を通じてものの考え方や歴史を学んでいただけたら」と話した。

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(左から)三宅監督、梅村総長・理事長、西木所長、熊野主任調査役、安村学長

 その後、西木所長は豊田キャンパスで柔道場を見学。同部の練習に参加中のアルゼンチン柔道選手が西木所長にかけより、日本での練習の様子など報告し笑顔で歓談した。さらに、アイススケート場や屋外プールなどのスポーツ施設を見学し、施設の充実ぶりに感心した様子であった。

 施設見学のあと、2133教室で行われた西木所長の講話には柔道部員を中心に約50人が集まった。アルゼンチンサッカーで盛り上がる国内の様子や観光地、またアルゼンチン柔道が日露戦争の頃に始まり、多くの人に幅広く浸透しているなど、「アルゼンチンについて」「JICAアルゼンチンの活動と柔道の取り組み」をテーマに、幅広い内容で話が展開された。

 質疑応答では派遣予定の学生から、現地でのスペイン語への対応についての質問や、西木所長がJICAの活動を始めたきっかけについてなどの質問が上がり、同部員たちは西木所長の話に熱心に耳を傾けていた。

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アルゼンチン柔道選手と談笑 豊田キャンパスで行われた講話

2019/09/11

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