安部選手が陸上日本選手権400メートルH優勝 世界選手権代表内定

 陸上競技の2019世界選手権日本代表選手選考会を兼ねた第103回日本選手権大会が6月27~30日、福岡市の博多の森陸上競技場で開かれ、中京大勢では男子400メートル障害の安部孝駿選手(2013年度体育卒、ヤマダ電機)が48秒80の好タイムで優勝、9月末から10月にかけてカタール・ドーハで行われる世界選手権日本代表に内定した。

 大会第2日の予選を、50秒08の第3組2位、決勝進出8選手の7番目の記録で通過した安部選手は、第3日の決勝では外側から二つ目の第8レーンに入った。好スタートから本来の安部選手らしい積極的な走り見せ、第2コーナーで早くもトップに立つと、長身を生かした、流れるようなストライドで一度もトップを譲ることなく、会心のレースを披露。ゴール後のインタビューでは「周りを気にせず、自分の走りに集中できました」と笑顔を見せた。来年の東京五輪に向けては「まだ時間があるのでじっくり練習を積み、ファイナル(決勝)に残れるように頑張りたい」と述べ、スタンドから大きな拍手を浴びた。

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快走する安部選手

 やはり世界選手権代表内定を目指した男子棒高跳びの山本聖途選手(2013年度体育卒、トヨタ自動車)は5メートル51で3位となり、表彰台には上ったが、今大会では内定には至らなかった。日本選手権連覇を狙った男子円盤投げの日本記録保持者、湯上剛輝選手(2015年度スポーツ科卒、トヨタ自動車)は56メートル52で3位だった。また、男子ハンマー投げで植松直紀選手(2016年度スポーツ科卒、スズキ浜松AC)が65メートル42で3位に入った。同種目昨年のチャンピオン墨訓煕選手(2017年度体育研究科修士修了、小林クリエイト)は8位入賞にとどまった。雨のため、投てきサークルが滑りやすく、同種目は全選手の記録が低迷した。

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見事な跳躍を見せる山本選手

 現役生では初日の男子走り高跳びで瀬古優斗選手(スポーツ科4年)が健闘。2メートル10、15、20をいずれも1回目にクリアし、2メートル24は1回目に惜しくも失敗したものの、堂々の5位に入賞した。また、女子円盤投げで森川絵美子選手(スポーツ科4年)が46メートル33で6位に、男子棒高跳びの石川拓磨選手(スポーツ科4年)は5メートル31で8位に入賞した。

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2メートル20を飛ぶ瀬古選手

 このほか、男子200メートル決勝でサニブラウン・アブデルハキーム選手(フロリダ大)、桐生祥秀選手(日本生命)らと競った、1600メートルリレーのリオ五輪代表田村朋也選手(スポーツ科2014年度卒、住友電工)が6位に入った。

2019/07/02

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