柔道部とソフトボール女子 連携支援事業の成果や課題をJICAに報告

 中京大学が独立行政法人国際協力機構(JICA)との連携で2017年度から行っている開発途上国へのスポーツ分野の支援で、19年2月から3月にかけて実施した18年度の活動について、中京大柔道部の三宅恵介部長、ソフトボール部の二瓶雄樹部長と各部員らがこのほど、名古屋市中村区のJICA中部センターを訪れ、長英一郎所長ら同センター職員とテレビ会議で接続した本部職員などに報告した。

 柔道は日系人の多い南米アルゼンチンで、女子ソフトボールはアフリカ・ボツワナで昨年度に続いて活動。報告によると、柔道はアルゼンチン国内9か所で約1000人を指導した。指導の場所は警察学校などの施設が多かったが、時には草原で稽古相手を務めたことも。また、子供たちに教えるのがとても楽しかったと振り返った。三宅部長は「前年度に比べ、学生を指導する機会を増やした。そして現地の人の(柔道の)技術習得も進んでいた」と話し、今後の課題については「派遣人数の増大」「女性指導者を増やす」ことなどを挙げた。

 また、ソフトボールはボツワナのトップチームの強化にも力を入れた。練習試合では中京大がすべてコールド勝ちしたが、けっこう多くの観客が試合を楽しんだといい、メディア関係者も招いて活動状況を見てもらった。参加した学生たちは今後の課題に「ナショナルチームのさらなる強化」を挙げていたが、同国チームは昨年からの支援でアフリカではトップといえる実力をつけてきたという。さらにグラウンドの整備などにも協力し、二瓶部長によると、同国にこれまでなかった固定ベースの設置作業も行った。連携支援活動は今年度も行われる。

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練習指導した子どもと握手する三宅部長 固定ベース設置の作業をする人たち

2019/06/05

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