2019年度FD講演会を開催 本学の専任教員249人が参加

 本学の専任教員を対象としたFD講演会が5月29日、名古屋、豊田(遠隔中継)の両キャンパスで開催され、本学の専任教員308人中249人が聴講した。

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 本学は、教育改革の柱の一つとしてアクティブ・ラーニングの推進を掲げており、今回の講演会は、その推進方策の取り組みの一つとして開催された。授業の工夫、特徴的な教育方法、学生の成長などについて、その可能性や課題に関する情報の共有を図り、教育の質保証・向上につながる機会とすることを目的としている。

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安村学長 開会の挨拶

 会の冒頭で、安村仁志学長は「アクティブ・ラーニングは、授業の前後で学生が自身の変化を実感できる質の高い授業であると思います。学生に意欲的に学んでもらうためには、まずは教員が意欲的であることが大切です。この講演会でアクティブ・ラーニングをどのように実施すれば良いのかノウハウを学んでいただきたい」と挨拶した。

 講演は、名古屋大学の中島英博准教授(高等教育研究センター)が「アクティブ・ラーニングの理解と実践的技法」をテーマに講師を務め、アクティブ・ラーニングの基本原理として、①「内化」(知識の習得)②「外化」(理解や思考の表現)③「内化」(知識の理解)を提示し、アクティブ・ラーニングは形態ではなく学習の質が大切であることを述べた。また「中核的概念(さまざまな理解を結びつける鍵概念)を使った本質的な問いを中心に講義を行うことで、学修者がその分野を習得できているかどうかを見分けることができる」と話した。

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 中島准教授(名古屋大学) 講演「アクティブ・ラーニングの理解と実践的技法」

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種田副学長 閉会の挨拶

 閉会の挨拶で種田行男副学長は「どんな授業を行えばアクティブ・ラーニングとなるのかを追求するよりも、学生のためになる授業をするにはどうしたら良いのかを考えることが大切です。そのために、アクティブ・ラーニングをうまく使っていけたら良いですね」と話した。

2019/05/30

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