JICAボランティアで昨年に続きソフトボール部女子がボツワナ、柔道部がアルゼンチンへ 帰国を報告

 独立行政法人国際協力機構(JICA)との連携で行うボランティアで2月から3月の約1か月間、南米・アルゼンチン共和国とアフリカ・ボツワナ共和国を訪れていた柔道部の三宅恵介部長・監督(スポーツ科学部講師)、早川太啓さん(体育学研究科修士1年)と、ソフトボール部の彦坂千咲さん(スポーツ科学部4年)、山元綾乃さん(工学部4年)は4月24日、梅村清英総長・理事長と安村仁志学長に帰国を報告した。両部の海外ボランティア派遣は昨年に続き2度目となる。

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 柔道部はアルゼンチンのブエノスアイレスを中心に日系指導者の指導力向上と、選手の技術力向上を目的に、座学や基本動作の指導を行った。前回は5か所を回ったが、今回は9か所に増え、のべ約1700人の指導にあたった。現地の警察学校で指導した際にはマットを使用せず草原の上で柔道をする姿もあり、けがをしている様子も見たため三宅監督は「まだまだ改善の余地があると思いました」と話す。また、「現地では『学生たちもすばらしい指導をしてくれた』という反応があった。これは派遣前に指導方法などを学んで生かされた結果だと思います」と振り返った。

 ソフトボール部の二瓶雄樹部長・監督(スポーツ科学部講師)とトレーナー、部員11人はボツワナで技術指導を行った。昨年は基礎の指導が多かったが、今年はより試合に近づけた"実戦形式"で指導を行ったという。「昨年の反省を生かして、技術や精神面でよりレベルアップした指導ができました」と振り返った。

 梅村総長・理事長は「日常生活の中でも日本とはスタイルが異なるため、競技だけでなく色々と感じる場面があったでしょう。素晴らしい国際的な社会貢献だと思います。この経験をそれぞれの部活に生かしてください」と激励した。

 JICAとの連携で柔道部、ソフトボール部をボランティア派遣する取り組みは今年度で終了する。安村学長は「文化の違いなども感じることのできる良い経験です。来年以降はアルゼンチンやボツワナの方に日本に来ていただくなど、何とか継続的にできたら良いと思います」と話した。

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(左から)安村学長、三宅講師、山元さん、彦坂さん、早川さん、梅村総長・理事長

2019/04/25

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