2,895人が新たな門出 2018年度卒業式

 2018年度卒業式が3月19日、名古屋国際会議場で行われ、学部生2,828人、大学院生67人の合計2,895人が「中京」の学び舎を巣立った。

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 午前と午後の式典には多くの保護者らも出席。開始前には、「卒業式」の看板の前で記念撮影するための長い列ができた。

 式典は和やかな雰囲気のなか進行し、学部、大学院の各代表者へ卒業証書と学位記が安村仁志学長から授与された。学業や課外活動などで優秀な成績を修めた卒業生には同窓会賞・学部長賞などが贈られ、学長賞では安村学長より「よくがんばりましたね」の言葉がそえられた。

 団体賞理事長杯や創立者梅村清明体育会杯の授与では、受賞者が檀上で振り返り、会場中に向かって「4年間お世話になりました」「東京オリンピックで金メタルをとります。応援よろしくお願いします」と挨拶。会場からは大きな拍手が沸き起り「頑張れ!」などの声が上がっていた。また、午前の部では理事長特別賞としてWBO世界フライ級王者の田中恒成さん(昨年9月経済学部を卒業)が表彰を受けた。同賞の受賞は浅田真央さん以来3人目である。

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    梅村総長・理事長から理事長特別賞を受け取る田中さん

 安村学長から「人間を教育する以上、無機質な教育でなく、個々の学生に対し成長を願う愛を持って教育することを願い、人間味の要素を失わない大学を求めていきたい。このような大学で学んだことを誇りとし、自信を持って羽ばたいてください。また、私たちとともに世界を形成している人々の事を思い、悲しい出来事を他人事としない、そのような生き方をしていってください」との言葉が贈られた。最後に「さようなら・お元気で・またお会いしましょう、の思いを込めて『good-bye』の歌を贈ります。心をこめて...」とアカペラによる歌が始まった。どよめき声と手拍手が沸き起こり、笑顔で聴いていた卒業生だったが、学長の歌声に目頭をおさえる姿も見受けられた。

 また梅村清英総長・理事長の式辞では、「中京大学の卒業生は13万人を超えており、社会のあらゆる分野で活躍しています。今後は様々な場面で同窓生と出会い、中京大学で学んだ経験を共有できるでしょう。同窓生との『繋がり』『絆』を大切にしてください。社会人になってからも母校とのつながりを持ち続け、これからも高い志を持って、おこたることなく、常に校訓の『真剣味』で挑んでください」との言葉が送られた。

 卒業生を代表して、午前の部では国際英語学部の山口いづみさんが「この先の人生の中で、どうしても辛い時が必ずあると思います。そんな時は思い出してください、仲間と駆け抜けてきたこの4年間を。活躍のフィールドは異なるかもしれませんが、同じように頑張っている仲間がいる。助け合うことを忘れないでいきましょう」と謝辞を述べた。午後の部では工学部の野玉昂志さんが、ゼミで目標に向かって作品を作り上げた思い出を中心に「この4年間で学んだ知識や出会った仲間、数々の助言を思いだすと、一歩踏み出す勇気がみなぎってきます。中京大での経験が必ず将来に生かされていくと確信しています」と挨拶した。

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 式典終了後、スケート部の本郷理華さん、水泳部の小西杏奈さん、陸上競技部の池田樹生さんが記者会見を開いた。

 本郷さんは「フィギュアスケートは個人競技なので、スケート部のみんなで一緒に頑張ろうとか、他の部活の人と学校一丸となって頑張ろうとか、それが凄く新鮮でしたし、とてもうれしかったです」。小西さんは「卒業式中に大声で叫びましたが東京五輪で金メダルを取りたいです。いろいろなところで中京大OGとして応援するよ、という声をいただきます。一番の力になっていますし、それが本当にこの大学の素晴らしいところですね」。池田さんは「学校生活で友人たちともに多くの事を学びきました。まだ、卒業したという実感はないのですが、この後に『陸上競技部の卒業式』があります。その時に初めて旅立つんだな、と思うのかもしれません」と話していた。

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  (左から)池田さん、小西さん、本郷さん

 また中庭でも、詰めかけた在学生たちが卒業生を囲んだ。写真撮影や卒業する先輩の言葉に耳を傾ける姿、また胴上げなどが行われる様子も見られた。男子ラクロス部では女子マネージャたちが袴姿で空中を舞い、「部活を続けていて本当によかったです。後輩たちの手を背中にしっかり感じました」と感激の声を上げていた。

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         中庭で記念撮影をする卒業生

安村仁志学長の式辞(全文)

梅村清英総長・理事長の祝辞(全文)

2019/03/26

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