中京大は5勝1敗の好成績 硬式野球の第1回オータムリーグ静岡で開催

 「今年最後の本気の勝負」をキャッチフレーズに、大学野球の次世代を担う若手選手たちが静岡に集った「第1回大学野球オータムフレッシュリーグin静岡」が11月23~25日、静岡市内の3球場で行われた。参加したのは地元の東海大海洋学部、静岡大と、関東から東京六大学リーグの慶応大、明治大、立教大、早稲田大、首都大学リーグの筑波大、そして愛知大学リーグの中京大の計8チーム。チーム力のレベルアップが主目的のリーグだが、「静岡の地で『ひとづくり、まちづくり』を!」を合言葉に、地域の人たちと一体になって静岡を盛り上げたいと、1年余り前から準備が進められてきた。

 各大学とも1、2年生を中心にチーム編成をし、中京大は静岡出身の3年生2人を含む28選手が記念すべき第1回リーグに臨んだ。今年は3連休の日取りとなったこともあって、地域貢献の意味も含めて地元の高校6チームを招き、大学、高校の14チームが草薙、清水庵原、東海大学松前の3球場で合わせて27試合を行った。

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参加各大学の幟はためくスタンド 生還した選手を迎える中京ベンチ

 初日の各チーム2試合を終えた夜には、静岡市内で8大学の学生をはじめ関係者ら約250人が大会記念Tシャツを着用して交流会=写真下=に出席。参加者は食事をしながら、親睦を深めた。マネジャーの田中綾菜さん(スポーツ科1年)は「(オータムリーグの)企画から携わった人のお話を聞いて私も、と思いました。今回の経験を無駄にせず、成長していきたい」と話す。

 リーグ戦では、各チームは連日2試合の計6試合を戦い、中京大は5勝1敗の好成績を残した。

交流会.jpg

 中京大の成績は次の通り。

 ▽23日(清水庵原球場)

 中京大6-4明治大  中京大7-3静岡大

 ▽24日(東海大学松前球場)

 中京大2-1筑波大  中京大1-0清水東高

 ▽25日(東海大学松前球場)

 早稲田大1-0中京大 中京大7-4東海大海洋学部

 6試合フル出場選手の一人、松井祐紀選手(スポーツ科2年)は「とても野球に集中でき、打撃では、思い切り振るのと力を入れるのとは違うことが実感できた。きちっと試合にも練習にも取り組めました」とにっこり。2試合に先発し、好投を見せた伊藤稜投手(スポーツ科1)は「これまで中継ぎ(で投げるの)がほとんどだったので、先発で長いイニングを投げてスタミナの重要さが体感できました。冬場にきちっと投げ込みと体力づくりをしたい」と課題に取り組む。

 半田卓也監督は「他連盟の選手たちと思い切りぶつかることができ、選手たちはこれまでにない貴重な経験をすることができた」話し、3日間、指揮を取った菊地啓太コーチも「環境の良い場所で短い期間に6試合。しかもけれんみのないプレーで正面から戦うことができて本当にいい経験が積めました」と振り返った。

 また、企画の段階から時には静岡へも足を運んだマネジャーの宮澤菜々子さん(スポーツ科2年)は「試合前の選手のアップの仕方、試合中のベンチの雰囲気などリーグによってさまざまな違いがあることに気づきました。良いところを取り入れながらやっていきます」と笑顔を見せた。

2018/11/29

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