人工知能高等研究所/名古屋市科学館との連携講座「光るメッセージを作ろう!」を開催

 中京大学人工知能高等研究所と名古屋市科学館は9月1日、小学生を対象とした連携講座「光るメッセージを作ろう!」を名古屋市科学館で開催した。

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 この連携講座は、「最高の科学技術を子どもたちに!-大学教授と学ぶものづくり-」と題して2013年より毎年名古屋市科学館で開催されており、今回が6回目となる。約10倍の抽選から選ばれた16組の親子が参加した。

 連携講座は科学館堀内学芸員の進行で進められ、工学部長谷川明生教授、中貴俊講師による指導のほか、工学部の学生らによる支援も行われた。

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 同講座に活用されたのは、イギリスのプログラミング教育向けマイコンボード「micro:bit(マイクロビット)」。子どもの手のひらサイズの基盤に、動作をプログラミングできる25個のLEDと2個のスイッチのほか、加速度センサーや磁力センサー、サウンド機能や無線通信機能が搭載されている。

 まず、マイクロビットにベルトをつけて、腕に巻けるように組み立てた。その後、長谷川教授が指導し、子どもたちは簡単なプログラミングに挑戦。マイクロビットが光り、音が流れたときには歓声が上がった。

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 後半には、子どもたちは自由な発想でプログラミングし、最後には自分の作ったプログラムを紹介した。小学生低学年は、LEDを利用して文字を表示させたり、小学校の校歌が流れたりするプログラムなどを作成。高学年では、LEDと加速度センサーを利用して、傾きにより、船が動くプログラムを作成した子どももいた。

 参加した柴山涼介くん(小学2年生)は、「プログラミングで動く物を使ったのは初めて。実際に動かせて楽しかった」と笑顔で話した。涼介くんの母親は、「世の中にはたくさんの入門書があるけれど、ハードルが高い。今日はすぐに質問できる環境があったので、助かりました」と感謝を述べた。

 河村瑛人くん(小学4年生)は、「最初は難しかったけど、最後はできるようになったので楽しかった。お兄さんたちのアドバイスがあって、良かったです」と話し、瑛人くんの父親は、「子どもと一緒に楽しめた。自分もやりたくなりました」と話した。

 長谷川教授は、「最初は不安でしたが、受講者の小学生が予想外に高度なプログラムを作っていて驚きました。プログラミングを少しでも分かってもらえたら嬉しい」と振り返った。

2018/09/05

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