経営学部佐藤祐司教授 15th International Symposium on the Analytic Hierarchy Processで「The Most Innovative Paper Award」を受賞

 経営学部佐藤祐司教授が7月12-15日に香港で行われた15th International Symposium on the Analytic Hierarchy Process(ISAHP2018)で「The Most Innovative Paper Award」を受賞した。「The Most Innovative Paper Award」はこの学会における最優秀論文賞に相当する。

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 学会は、2年に1度開催される意思決定論に関する国際学会で、方法論(Analytic Hierarchy Process)に関する学会としては最大。今回は、2016年のロンドン開催に続く第15回大会。毎回、およそ50か国から約400人の参加者を得て開催されている。主要国には本学会の国内版があり、日本でもJapanese Symposium on the Analytic Hierarchy Processが3年に1度開催されている。

 佐藤教授の受賞論文は、「Risk Perception of Uncertainties in Supply Chain」

 論文は、サプライ・チェーンにおける不確実性に対するリスク認識に関するもの。需要・品質・流通過程などに起因する不確実性が、サプライ・チェーンの途絶に与える影響を考慮し、市場の経済的状況・文化的背景がマネジメントの主観を含むリスク認識にどのような影響を与えているかを分析した。先進国と発展途上国双方で事業を展開する企業において事例研究を行い、提案した構造モデルの有効性を検証した点が評価された。一般に、リスク認識にはその主体の主観が影響を及ぼす。この論文により,客観的な情報を基にしたマネジメントプランを,より実効的なものとするための示唆が得られることが期待される。

 佐藤教授は「今回の受賞を励みに一層研究に精進し、また研究成果を教育に活かしていきたいと思います」と話した。

2018/07/26

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