男子円盤投げの湯上選手が日本新樹立、女子棒高飛びでは2年の南部選手が優勝 陸上日本選手権

 陸上競技の第102回日本選手権大会が6月22~24日、山口市の維新公園みらいふスタジアムで開かれ、中京大関係選手は、現役勢では女子棒高跳びの南部珠璃選手(スポーツ科)が4㍍09の自己ベストで優勝。OBでは男子円盤投げで湯上剛輝選手(2015年度スポーツ科卒、トヨタ自動車)が62㍍16の日本新記録をマークして初の日本一に輝いた。また、男子ハンマー投げでは墨訓煕選手(2017年度体育学研究科修士修了、小林クリエイト)が70㍍63の自己ベストで初優勝した。

 大会初日の女子棒高跳びには、日本チャンピオンに輝いた南部選手と間宮里菜選手(2016年度スポーツ科卒、アクトス)が出場した。南部選手はスタートの3㍍70を2回目に跳んだ後、3㍍90、4㍍を1回目にクリアした時点で優勝を決め、一人だけが残った4㍍09を3回目に成功させた。一方、4㍍10の自己記録を持つ間宮選手は、「最近、調子がちょっと」と言いながらも粘りを発揮、3㍍70を3回目、3㍍90を2回目、4㍍も3回目に跳んで3位に入った。

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女子棒高跳び優勝した南部選手(左)と3位の間宮選手

 女子棒高跳びと重なりながら競技が進行していた男子ハンマー投げは墨選手が最終6投目に70㍍越えでトップに立った。3位に植松直紀選手(2016年度スポーツ科卒、スズキ浜松AC)が入り、4年の古旗崇裕選手(スポーツ科)は自己ベストの67㍍12で6位入賞を果たした。

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男子棒高跳び5m70を飛んだ山本選手

 大会第2日は女子100㍍の市川華菜選手(2012年度体育卒、ミズノ)、男子400㍍障害の安部孝駿選手(2013年度体育卒、デサントTC)、男子棒高跳びの山本聖途選手(2013年度体育卒、トヨタ自動車)ら、2年後の東京五輪を狙う選手が登場した。山本選手が5㍍70で優勝、安部選手はスタートから積極的な走りでリードしたが、惜しくも2位になった。記録は49秒44だった。2連覇を狙った市川選手は大接戦の末、トップとわずか0.03秒差の3位に敗れた。

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400mHの安部選手は2位(中央)

 男子400㍍の田村朋也選手(2014年度スポーツ科卒、住友電工)は46秒58で4位、0.01秒差で表彰台を逃した。男子やり投げの4年の石山歩選手(スポーツ科)は71㍍35で8位に入賞した。

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女子100m、3位でゴールした市川選手(中央)

 

 大会最終日のハイライトは何と言っても湯上選手の驚異的な活躍だった。1投目に59m51の自己ベストでトップに立つと、2投目に60㍍29と自身初の大台に乗せた。そして3投目、61㍍02と日本人初の61㍍越えで日本新記録を樹立。さらに4投目で62㍍03に記録を伸ばすと5投目には62㍍16に塗り替えた。結局、2位に5㍍余りの大差をつける圧勝だった。

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円盤投げ湯上選手、日本新記録を出した3投目

  

 前日の女子100㍍に続き、200㍍でも2連覇を狙った市川選手が惜しくも2位となった。また、男子三段跳びの中山昂平選手(体育学研究2年)が16㍍で5位に入賞した。

2018/06/26

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