日本サッカー協会など産学官4者連携の地域貢献事業「夢の教室」に、2016年度も中京大学から講師を派遣

  日本サッカー協会(JFA)、豊田市、トヨタ自動車、中京大学の産学官4者による地域貢献事業「MIRAIへつなぐ『夢の教室』in豊田2016」で、中京大学が豊田市内の小学校に講師を派遣する教室が、9月6日(火)から始まった。中京大学が担当する今年度初回は、中京大学陸上競技部の青戸慎司監督が「夢先生」となり、豊田市立本城小学校の5、6年生15人を対象に、3時間目と4時間目を利用して授業を行った。

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  夢先生を務めた青戸監督


 青戸さんは幼少時からの自らの体験を交えながら子供たちに語りかけた。中学1年の時に陸上競技の全国大会に出ることを目標にし、「将来、オリンピックに参加すること」を夢に描いた。そして約10年後、100㍍の日本記録もつくり、ソウルオリンピックに出場した。実際に夢を実現したわけだが、その10年間、すべて順調に物事が進んだわけではない。中学校の時にクラブ活動をさぼって一時、クラブをやめさせられたり、高校時代にけがに悩ませられたりと、苦難も乗り越えてきた。こんな自らの体験から「大事なことは、何事もあきらめないことです」と話し、「継続は力なり」を子供たちに訴えた。
 子供たちは先のリオ五輪で陸上競技男子400㍍リレーで日本チームが銀メダルを獲得したことをよく知っており、日本チームが60年ぶりに入賞(6位)したのが青戸さんもチームの一員だったバルセロナ五輪だったことなども知って目を輝かせていた。

 夢の教室では、サッカーをはじめさまざまなスポーツ競技の現役や元選手などが先生として小学校を訪れ、「夢を持つことの大切さ」「仲間と協力することの大切さ」などを、講義と実技を通じて子供たちに伝えており、2016年度は豊田市内の小学校43校93クラスを対象に教室を開催する。
 中京大学は2015年度から講師を派遣しており、今年度は
青戸さんのほか、青山繁・男子バレーボール部監督、リオ五輪日本代表コーチを務めた佐々木祐一郎水泳部ヘッドコーチなども夢先生となり、11月までに計6回小学校を訪れることになっている。

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  子供たちに楽しく教える青戸監督





 

2016/09/07

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