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工学部 橋本研究室が開発した人工知能技術 画像認識関連の2件の表彰を受賞

 大学院情報科学研究科博士後期課程3年の秋月秀一さん(情報理工学部卒、橋本研究室、指導教員:橋本学教授)が8月3日に、第19回画像の認識・理解シンポジウム(MIRU2016)にて学生奨励賞、さらに8月29日に、同研究室の秋月さんを含む研究チームが第21回知能メカトロニクスワークショップ(IMEC2016)にて優秀講演賞を受賞した。

 MIRUは参加者700名を超える国内最大級の画像認識に関するシンポジウムであり、学生奨励賞は、特に優秀な研究発表をおこなった学生に贈られる賞。本年度は全国からの発表全262件の中から、選ばれたのは7人。論文題目は、「Multiple 3D object Recognition using Shape Consistency and Physical Possibility」、7月にドイツで開催されたAmazon主催の産業用ロボットの国際大会で活躍した人工知能技術に関する論文である。

 

 一方、IMEC2016で受賞した優秀講演賞は、講演65件の中から選ばれ、論文題目は、「“アフォーダンス※”に着目した一般物体認識のための特徴量」だ。現在、産総研人工知能研究センターからの委託を受けて橋本研究室が強力に推進している人工知能アルゴリズムに関する成果であり、こちらは生活支援ロボットへの活用が見込まれている。

 ※モノに備わった、人が知覚できる「行為の可能性」という意味。たとえば椅子を見て座ることができるとわかること。

●「MIRU学生奨励賞、IMEC優秀講演賞を受賞して」

 「MIRU学生奨励賞を頂いた技術は、物流や生産現場で使用される産業用ロボットに不可欠な、対象物を正確に見分ける『眼』に関するものです。 この研究を学部生時代から一貫して取り組んでおり、今回の発表は、博士論文を執筆するにあたってこれまでの研究成果をまとめるために立ちあげた、私にとっても非常に重要な研究テーマです。培った技術を余すことなく取り入れた成果ですので、高い評価をいただくことができ、大変嬉しく思っています。

 つぎに、IMEC2016での優秀講演賞をいただいた技術ですが、こちらは生活支援ロボットの『眼』に関するものです。 博士研究では対象物の位置を正確に見つける技術を開発してきましたが、最近では見つけた物体に備わっている『機能』を知覚することに取り組んでいます。新しく始めたテーマですのでまだ試行錯誤の段階ですが、高い評価していただき、モチベーションがアップしました。さらに良い成果が得られるように、研究を続けていこうと思います。

(情報科学研究科博士課程3年・日本学術振興会特別研究員DC2 秋月秀一)


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MIRU学生奨励賞の受賞者(=右から4番目が秋月さん)

 

●指導教員 橋本学教授の談話

 「今回受賞した2件の技術は、産業用・家庭用と、応用先はまったく異なる技術ですが、当研究室が得意としている「人工知能」の最先端技術であるという点で共通しています。MIRU受賞技術は企業との共同研究にも関連し、IMEC受賞技術はNEDOプロジェクトに関連するなど、まさに産学官連携の中心的な分野でこのようなすばらしい賞をいただけたことに感謝しています。

 秋月君は、博士課程学生であるとともに、学振研究員として独立した研究者の側面も持っています。今回の受賞を励みに、さらに高レベルの研究成果を目指すだけでなく、大学で研究する人間として、産業界への貢献、社会への成果還元という重要なミッションを常に意識し続けていてもらいたいと思います」

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(2016/09/05)

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