リオ五輪で本学関係選手が活躍 体操女子の寺本明日香選手が個人総合8位、52年ぶりの入賞達成 競泳800㍍フリーリレーで松田丈志選手が銅メダル獲得

  ブラジル・リオデジャネイロで8月6日(日本時間)に開幕した第31回オリンピック大会で、中京大学関係の選手たちの活躍が目立っている。
  体操女子の寺本明日香選手(スポーツ科学部3年、レジックスポーツ)は、8月12日未明の個人総合決勝で、8位入賞を果たした。日本体操女子の個人総合入賞は1964年の東京大会以来52年ぶりの快挙だ。寺本選手は、エースらしく安定感のある演技を続け、段違い平行棒は14.566点、平均台、床運動も14点台前半の得点。この3種目を終えた時点で決勝進出24人のうち14位につけた。最終種目の跳馬はほぼ完璧な演技で15.100点の高得点をたたき出し、合計57.965点で8強入りした。
 女子個人総合のテレビ中継に合わせ、中京大学豊田キャンパスでパブリックビューイングが開催された。寺本選手が所属する体操競技部をはじめ、硬式野球部、水泳部、ラグビー部などの学生のほか、梅村清英梅村学園総長・理事長、安村仁志中京大学学長ら教職員も駆けつけた。寺本選手が演技をするたびに、スティックバルーンを打ち鳴らして、声援を送った。

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    豊田キャンパスの教室から寺本選手に声援を送る体育会学生ら

 また、寺本選手は、8月10日の女子団体決勝で、主将としてチームを4位入賞に導いた。体操女子団体のベスト4は、1968年のメキシコ大会以来48年ぶり。昨年の世界選手権の5位からさらに順位を上げた。総合得点は174.371点となり、3位の中国とはわずか2点弱の差だった。
 ロンドン大会に続く2大会連続出場となった寺本選手は、安定した演技を見せて得点を重ね、メダルにわずかに届かなかったものの、48年ぶりの4強入りを実現させる原動力となった。
 体操女子チームのヘッドコーチ、坂本周次氏(1976年度体育学部卒、レジックスポーツ代表)は、寺本選手ら代表選手5人を指導し、大舞台で力を発揮させた。
 

 卒業生も活躍している。五輪4大会連続出場となった競泳の松田丈志選手(2008年度体育学修士修了、セガサミー)は、10日の男子800㍍フリーリレー決勝で日本チームを3位に導いた。800㍍リレーの銅メダル獲得は、1964年東京大会以来52年ぶりという快挙となった。第一泳者の萩野公介選手(東洋大)から、江原騎士選手(自衛隊)、小堀勇気選手(ミズノ)と2位でつなぎ、アンカーの松田選手は競技生活の集大成となる気迫のこもった泳ぎを見せた。
 一方、競泳男子100㍍背泳ぎの長谷川純矢選手(2015年度スポーツ科学部卒、ミキハウス)、ラグビー女子7人制の桑井亜乃選手(11年度体育学部卒、アルカス熊谷)は、五輪の舞台に初めて臨み、2020年東京五輪に向けて貴重な経験をした。
 長谷川選手は8日の予選5組に出場し、54秒17の記録で7位となり、準決勝に進めなかった。同じ組だった入江陵介選手(イトマン東進)は53秒49で準決勝進出したが、わずかに届かなかった。佐々木祐一郎コーチ(93年度体育学部卒、中京大行政職)は、長谷川選手ら短距離選手を指導した。
 女子ラグビーのサクラセブンスは、予選リーグ3戦全敗だった。英国、カナダには零封されたが、ブラジル戦では前半に桑井選手がトライを決めるなど10-26だった。9-12位決定予備戦のケニア戦では24-0で初勝利を挙げ、桑井選手も後半にトライを奪うなど勝利に貢献した。9、10位決定戦では再びブラジルと対戦し5-33で敗れ、最終的に日本チームは10位となった。

 

2016/08/12

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