中京大・中部大・三菱電機の合同チームでロボット世界大会に出場
アマゾンピッキングチャレンジPick task部門で8位

 世界最大級のロボット競技会「ロボカップ2016」が6月30日から7月4日に独・ライプツィヒで開催され、物流の自動化技術を競う「アマゾンピッキングチャレンジ(APC)2016」に、工学部・橋本学教授率いる中京大学と、中部大学、三菱電機の3組織からなる合同チームが参加し、世界の強豪大学に並んで8位となった。

 ロボカップは今年20回目で、45か国から約3500人が参加した。APCは2回目だが、米アマゾンドットコムとロボカップの共同開催は初めてとなる。昨年は米・シアトルで開催され、中京大・中部大・三菱電機の合同チームは、世界6位という結果を残していた。

 今大会では前回行われた「Pick task」(物を棚から取り出して箱に入れる動作)に加え、「Stow task」(物を棚に補充する動作)も競技として行われた。

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実際に動かした人工知能ロボット

 今年は全世界から28チームがエントリーし、ビデオ審査や書類・インタビュー審査で予選を勝ち抜いた16チームがドイツでの最終戦に参加し、競技時間15分のなかで、完全なコンピュータ制御で動作する知能ロボットの性能を競った。

 中京大学からは、橋本教授や研究室の学生が参加して、高度な人工知能技術を駆使した最新鋭ロボットで参戦し、「Pick task」部門で世界8位となった。中京大学は、得意とする3次元センシング技術を核とする人工知能・知覚技術の開発を担当した。橋本教授は「納得のいく結果とは言えないが、日頃から連携している3組織が一致協力してこのような高性能ロボットを開発できた意義は大きい。また、この日のために1年間にわたって視覚技術の研究を続けてくれた学生たちは、中京大学四大綱の一つ『ベストを尽くす』を十二分に実践してくれた。このことが、何よりうれしい。一方、今回の試合を通して、改良すべき技術ポイントが明らかになったので、できればまたチャレンジして、こんどこそ優勝を狙いたい」と語った。

 ドイツまで行くことができなかったチームメンバーたちは、名古屋キャンパスと現地会場とをインターネット中継で結び、多くの工学部生とともにリアルタイムで試合を応援した。

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集合写真=独ライプツィヒにて ロボカップの看板

2016/07/14

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