総合政策学部の3年生が2年間の集大成を発表
「プロジェクト研究報告会」最優秀賞に市島プロジェクト研究

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優秀賞の羅ゼミの発表 水野審査委員長から最優秀賞の
トロフィーを受け取る市島ゼミ生

 

 総合政策学部の「プロジェクト研究報告会」本選が1月15日に名古屋キャンパスの清明ホールで開かれ、3年生6チームが所属ゼミ(プロジェクト研究)で2年間学んだ成果を発表した。企業や自治体などに所属する審査員9人のほか、教員、2・3年生169人が発表に聞き入った。昨年12月19日の予選で15プロジェクト研究が発表し、教員と学生による投票で選ばれた上位6チームが本選に出場した。

 最優秀賞は市島宗典准教授のゼミの「主権者教育のススメ-選挙出前トークで投票意欲を高めよう-」。選挙権年齢が18歳に引き下げられるが、若年層の低投票率や政治に対する無関心をテーマに設定した。豊橋市の高校生に対して実施した出前トークとアンケートから、出前トークが投票への期待や政治への関心が高まることを検証。若者の視点で選挙啓発について考えられている点や、政策の実現性の高さが評価された。

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最優秀賞の市島ゼミの発表
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優秀賞の小山ゼミの発表

 優秀賞は、羅一慶教授のゼミの「まちっこ育~トワイライトスクールボランティア派遣事業~」と、小山佳枝准教授のゼミの「Marine Litter~誰がその代償を払うのか~」が選ばれた。羅ゼミは、近年増加しているワーキングマザーが働いている間の子どもの居場所として、トワイライトスクールに注目。教員を目指す学生のボランティア受け入れや、教育プログラムの開発に関わるコーディネーターの育成を提案した。小山ゼミは、海洋ゴミによって苦しめられるウミガメを映像で紹介。地域別のごみや自治体の取り組みなどについて細かく分析し、現状でボランティアが負担しているゴミ処理費の無料化や周辺県で共同体を結成することなどを提案した。

 審査委員長の水野政明さん(名古屋テレビ放送総合ビジネス局)は、「発表の内容の高さや現実的であることに驚き、日本の将来が安心だと思えた。研究で学んだことがみなさんの財産なので、自信を持ってほしい。現代は情報が得やすい環境だが、現場に行って自分の目で確かめて考えることを大切にして」とエールを送った。

 冊子の作成や司会、審査員の依頼などの運営には2・3年生55人が携わった。幹事の柏原由樹菜さん(3年)は、「互いの研究内容をたたえ合う場でもある報告会を無事に終えることができ、先生や審査員の方々、学生の皆さんに感謝している。失敗や成功した経験を後輩たちに受け継いでいきたい」と締めくくった。

 入賞は以下の3チーム。桑原英明教授のゼミの「名古屋を盛り上げよう!~なごやめ市革命~」、高橋秀雄教授のゼミの「マーケティング3.0理論の展望と課題」、宮川正裕教授のゼミの「地域創生マネジメントの挑戦」。

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プロジェクト研究運営委員の学生ら

2016/01/18

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