豊田キャンパスで2020東京オリンピックあいち選手育成事業を開催 中高生アスリート94人に最先端トレーニング伝授

 愛知県が進める「2020年東京オリンピックあいち選手強化事業」の研修会が12月19日、中京大学豊田キャンパスで開かれた。愛知県内の中学、高校生で県内トップレベルの陸上アスリート男女94人が参加し、大学の持つ最先端の実技指導を受けた。

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    陸上競技場でコアトレーニングを体験する中高生たち

 この事業は、東京五輪などで活躍が期待される次世代のスポーツ人材を育成する事業の一環。中高生に競技に対する意識と実践力を高めてもらうのを目的にしている。
 
中京大学の研修会では、最先端のトレーニングを実践している中京大学のCISP(Chukyo University Institute of Sports Performance)のトレーニング法と、それを走りにつなげていく実技指導をテーマにした。CISPオフィスでは競技者に対し、コアを正しく鍛え、動きを改善することでけがを防ぎ、十分なトレーニングを積むことができる体作りをサポートしており、陸上競技部跳躍コーチでCISPオフィスの松下裕輝さんと、陸上競技部監督でオリンピアンでもある青戸慎司さんが講師を務めた。

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         研修会後に生徒たちを激励する青戸さん

 午前中は、豊田21号館の教室で座学を行った。青戸さんがまず、自らの体験をもとに競技に対する心構えなどについて話した。「身近な目標を持ち、プラス思考にする」ことが大切なことや、きちっとした食事のコントロールをすることなどを事例に挙げて楽しく解説すると、中高生たちはうなずきながらメモを取っていた。続いて松下さんがCISP入門講座として、「コアトレーニングからさまざまな動きに弾みをつけていこう」と、体の中心となるインナーマッスルを正しい呼吸とともに鍛えることなどについて説明した。

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         CISPについて講義する松下さん

  食事休憩の後、陸上競技場に会場を移し、約2時間、実際に体を動かした。陸上競技部の学生たちも補助員として協力し、コアトレーニングの動きを指導した。教室での説明だけでは首をひねっていた生徒たちも、実技指導を受けて納得した表情で一つひとつの動きに取り組んでいた。そして最後に実際にトラックで走りを確かめた。

2015/12/22

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