「U-22プログラミングコンテスト」で工学部有志チームが企業賞
仮想的な線を利用した走行ロボットの簡単操縦システム

 ソフトウェア企業が主催する「U-22プログラミングコンテスト」の最終審査会が10月4日に行われ、工学部3年の飯塚正樹さんら9人のチームが入賞した。全国175チームの応募から入賞16チームに選ばれ、企業賞「フォーラムエイト賞」を受賞した。中京大学からは、工学部生有志78人による「ロボットプログラミングコンテスト挑戦プロジェクト2015」の10チームが初めて応募した。

20151016-21.jpg

 

 受賞チームはチームリーダーの飯塚さんをはじめ、青山幹太朗さん(1年)、浦部由規さん(同)、大野光津弘さん(2年)、長田基さん(1年)、木下修平さん(同)、末松流音さん(2年)、夏目拓実さん(1年)、矢澤泰一さん(2年)がメンバー。受賞作品「Draw Line Driving!」は、パソコン上に描画された仮想的な線を走行ロボットが追従するという新たな操縦システムを提案している。システムにより、操縦技術がなくとも直感的に走行ロボットを操縦することができる。審査では、このシステムのアイデアやその線追従アルゴリズム、実用性が高く評価された。ラジコンカーやレスキューロボットの操縦への応用が期待できる。

 飯塚さんは「我々のチームでは、誰でも簡単に走行ロボットを操縦できるシステムの構築を目的に開発を進めてきた。結果として、操縦システムに加え操縦を支援する自動制御システムも構築し、完成度の高い作品に仕上がった」と話している。

 コンテストはアイデアに富んだソフトウェア開発に取り組む人材の発掘を目的として、1980年に経済産業省の主催で始まった。技術力向上や、日本の産業競争力向上を目指しており、例年ハイレベルな作品が揃うという。有用性や芸術性による「プロダクト」、技術的に優れた「テクノロジー」、独創性のある「アイデア」の、3つの評価ポイントから審査される。

20151016-11.jpg
受賞チームのメンバー

2015/10/19

  • 記事を共有