総合政策学部桑原ゼミ生 「消防団一日体験入団」事業を立案 豊田市長に報告

 総合政策学部桑原プロジェクト研究3年の3名が8月24日、太田稔彦豊田市長を表敬訪問し、昨年度から事業化に取り組んできた「豊田市消防団1日体験入団 Let's try "Happy SBD"!」事業 について説明を行った。

DSC_2604.JPG この事業は中京大学と豊田市とが締結した包括連携協定に基づく事業の第一弾。豊田市消防団、豊田市の全面的な協力の下に実現した。若者を対象として地域社会の防災を担う消防団活動への理解を深め、消防団への入団を促進することが狙いだ。9月1日(火)より10月12日(月)まで募集を行い、11月22日(日)に学生の事業提案に基づき抽選された約20名の大学生・専門学校生により豊田市消防本部で体験入団が実施されることが決定している。

 体験入団の内容は、消防団活動の基盤となる放水体験、消防団詰所の見学など、消防団の主な活動を1日で体験する。企画立案した総合政策学部の上田彩加さん、岡本紗季さん、葛谷知美さん、今回の表敬訪問には参加できなかった立花唯さんは、女性消防団員によるカラーガード隊や豊田市操法大会を見学、模擬放水訓練を行うなど、プログラムの開発に5ヶ月の期間を費やした。

 太田市長は「消防団員の獲得は豊田市にとっても重要なテーマ。女性からの提案とあって、意外な切り口を盛り込んでいただき感謝している。豊田市にある近隣の大学とも連携し、事業の発展を行ってほしい」と期待を述べた。出席した総合政策学部の学生3名は口々に「中京大学の名古屋キャンパス、豊田キャンパスが一体となり、また近隣の大学も巻き込んで地域的な広がりを考えている。今後は下級生にバトンタッチしていきたい」と抱負を述べた。 

 DSC_2608.JPG  総合政策学部桑原英明教授は「体験入団の事業化にあたっては、4名の学生たちの成果ではあるが、事業化の発端は、この春に卒業した総合政策学部の卒業生たちの成果を受け継いではじめて実現できたことを、ここで改めて言及しておきたい。政策実現には、多くの関係者の方々の志を受け継ぎながら、一歩ずつ歩を進める「聖火レース」でもあることを、とりわけ痛感する」と語った。

2015/08/25

  • 記事を共有