情報交換とコミュニケーションでより良い学校へ
教職員・学生50人が6年間のFD活動を振り返る

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 教職員と学生FDスタッフが情報交換やコミュニケーションを深めることで、学校をより良くしていこうと2月23日、「2014年度FD委員会報告会」「教職員と学生FDスタッフとの情報交換会」が行われた。教職員と学生合わせて約50人が参加。FD委員会や学生FDスタッフによる活動の振り返りや、今後の課題への取り組み方などが報告され、意見交換も積極的に行われた。

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 安村FD委員長

 安村仁志FD委員長は、授業アンケートを基にした改善や組織的FDの実施、全授業の公開などの成果と、4月から発足する「教育推進センター」の役割と期待を述べた。「2009年にFD委員会が発足して6年が経ち、基礎固めができた。これからは『教育推進センター』で幅広く教育に関する課題に取り組んでいく。FDについても、これまで行ってきたことを点検し改善しながら同センターで行っていく」と総括した。

 続いて、「学部におけるFD活動」をテーマに、ダンジェロ国際英語学部教授が1年間を通じて実施したSA(Student Assistant)制度の活用事例について発表した。SAは、学部教育におけるきめ細かい指導の実現を図ることを目的に、学部における多人数授業の補助的な業務を行う。ダンジェロ教授は「SAは、教材作成や実験など直接教えることに関わることはできないが、学生の目線で相談を受けることができる。教員志望の学生にとっては、理念や知識を磨き、モチベーションを上げることにつながる」と話した。

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 学生FDスタッフは、身近に感じてもらえるよう実施したシンポジウムや、授業環境の改善を目的としたクリーンアップ作戦、視野を広げる他大学とのしゃべり場活動について振り返った。また、「学生FD活動の活動内容と要望」をまとめて安村委員長に渡した。伊藤愛理さん(心理学部2年)は「シンポジウムの学生参加者は13人と、周知の方法に課題が残った。中京大学の学生FDの基礎を築き、次の世代にどんどん活動をアピールしていきたい」と協力を呼びかけていた。

 北川学長は「全国の大学でも、学生諸君のこうした活動は珍しい。教職員と学生による三位一体の試みはますます大きく強く、中京大学の柱となっていくだろう」と激励していた。

2015/02/25

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