連携講座「においを消す不思議なタマゴを作ろう!」(名古屋市科学館共催)
工学部教員と学生が小学生ら32人に科学の面白さ伝える

 

実験の説明をする学生.JPGのサムネール画像   タマゴに絵を描く①.JPGのサムネール画像
実験方法の説明を聞く小学生  粘土タマゴに思い思いの絵を描く

  本学人工知能高等研究所と名古屋市科学館は9月6・13日、小学生対象の講座「においを消す不思議なタマゴを作ろう!」を開催した。5倍を超える応募者の中から32人の親子が参加し、子どもたちは目をキラキラさせながら、陶製の不思議なタマゴ作りに挑戦した。

 2週連続の講座で、初日は粘土でタマゴを形どり、2日目に焼きあがった陶製のタマゴに思い思いの絵を描いた後、臭いを消す不思議な薬を塗った。この薬は、野浪亨・工学部教授が研究開発した「光触媒機能と調湿機能をハイブリッド化した材料」で、臭いの元となる室内の浮遊物を吸着させ、日光(紫外線)に当てると放出するため、何度でも使えるという素材。野浪教授らのほか、工学部の学生20人も協力し、子どもたちと会話しながらサポートした。

 カレーの臭いを消す実験を担当した喜田光さん(4年)は「子どもたちの立場になって、実験の内容を伝えるのは難しかった。子どもに伝える力が付けば、大人相手に研究発表する時には、しっかり伝えられるはず」と手応えを感じた。輿水大和・人工知能高等研究所長は「自分の体を使って実験する時の子どもたちのキラキラした目に、力をもらった。今後も科学の面白さを届けていきたい」と語った。

 昨年9月、本学人工知能高等研究所と名古屋市科学館は、人工知能など情報科学分野の教育・研究活動を連携して実施するため、相互協力協定を締結した。今回の連携講座は、協定に基づいた市民向け講座「最高の科学技術を子どもたちに!-大学教授と学ぶものづくり-」として昨年に引き続き行われた。

 教室風景.JPGのサムネール画像  完成品②.JPGのサムネール画像
科学館の実験室で行われた連携講座 完成したにおいを消す不思議なタマゴ
野浪先生.JPG タマゴに薬を塗る.JPG
説明をする野浪教授 不思議な薬を塗る小学生

2014/09/16

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