第2回研究交流会に教員約40人
本学研究所の代表者が研究発表 活発に意見交換も

 第2回研究交流会

 本学の6つの研究所が専門分野を越えて情報を共有し研究に生かそうと、7月23日、名古屋キャンパスのアネックスホールで研究交流会が開かれた。同会は今年1月に始まり、2回目となる今回は教員約40人が出席した。

 研究発表では、文化科学研究所の甘露純規・文学部准教授が「少年はなお夢に戦う(日清戦争ごっこ試論)」と題して、西南戦争時と日清戦争時における子どもたちの戦争ごっこにおいて、遊びが狂信的になり、戦争遊戯が訓練と変質していく過程を紹介。続いて社会科学研究所の上代庸平・国際教養学部准教授が、「アーカイブズとは何か-記録を保存することの意義と実践」をテーマに、記録資料や文書といったアーカイブズの定義や活用方法について発表した。大学が蓄積した産業・発明関係の文書の永続的管理や、歴史の可視化による帰属意識を高める効果などを挙げ、「総合大学としてアーカイブズを共有していこう」と働きかけた。

 
 第2回研究交流会

 研究所長によるパネルディスカッションも行われ、文化科学研究所長の明木茂夫・国際教養学部教授は「交流会をきっかけに学内外で連携する機会が増えた。これからも少しずつ増やしていきたい」と抱負を述べ、釜田公良経済学部附属経済研究所長は「学部内でもどんな研究をしているのかを共有するため、2カ月に1度、所員と研究員が研究を発表している。オープンなので是非他学部の先生も参加して」と呼びかけた。

 北川薫学長は「11学部・11研究科・7研究所でお互いに協力していけるよう、今後も交流会を続けたい」と力強く話していた。

2013/07/25

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