SPORTEC2025中京大学の研究成果を出展
日本最大のスポーツ‧健康まちづくり総合展「SPORTEC 2025」が7月30日から8月1日にかけて東京ビッグサイトで開催されました。SPORTECは、世界中のスポーツ関係企業‧団体が、最新製品‧技術‧サービスを発表する日本最大のスポーツ‧健康まちづくりに関する国際的な総合展示会です。スポーツ関連研究プロジェクト紹介や成果発表の場としてスポーツアカデミックフォーラムが設けられ、日本中のスポーツに関する先端科学や社会調査、アスリート支援など多様な専門性を有する大学・研究機関から研究者が集い、研究プロジェクトとその成果が紹介されました。
産官学の新たなマッチングや大学の広報を目的に、本学からは渡邊航平教授(スポーツ科学部)、佐野孝講師(スポーツ科学部)の研究成果などを出展しました。
また、渡邊ゼミから学生が出展に参加しており、ブースを訪れた参加者に自身の研究内容を真剣に説明する姿が見られました。参加した学生らは、「普段関わることができない方々に説明できたことや他大学、スポーツ健康事業の従事者と関係を持てたことはとても成長に繋がった」と自身の成長を感じていました。
渡邊教授は、「神経筋チャートという自身の研究を産業界と繋げる良い機会となった。開発した神経筋を評価できるデバイスも含め、より一層の社会実装を目指して研究活動を行っていきたい」と語り、また佐野講師は「自身の研究をいずれは現場に落とし込みたいと考えていたため、今回のように学会とは違ったイベントで産業界に向けて発信できたことはとても良い機会であった」と語りました。
本学の出展
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❚ スポーツ科学部 教授 渡邊 航平
運動機能の最大筋力は、筋肉というエンジンとそれを制御する運動神経によって決定される。渡邊研究室では、これまで難しいとされてきた運動神経の活動の定量的に評価することに成功。これにより、筋肉に関する測定と組み合わせることで、神経と筋それぞれの要因を分離して評価できるようになった(神経筋チャート)。この評価において、研究用途の手法ではフィールドでの測定が困難であったが、フレキシブルセンサと表面筋電図の併用によって神経筋特性を推測するアルゴリズムとデバイスを開発し、簡易的に評価できるようにした。
❚ スポーツ科学部 講師 佐野 孝
運動指導の質を向上させるために観察的動作評価に焦点を当てた。具体的には、運動の質や過程を観察し評価することで、運動技能の向上を図ることを目的としている。研究は、動作観点の洗い出しから始まり、評価基準の設定、評価結果の検証と進行する。特に、観察的動作評価は、運動の上達過程を明確にし、動作の難易度を定量化することで、効果的な指導方法を探求する。さらに、AI技術との融合により、高精度の運動評価が可能となり、個々の特性に応じた指導が実現できる。これらの成果は、今後の運動指導における重要な知見となる。
❚ その他
・スポーツ科学部 荒牧 勇 「MRI 脳機能・構造画像による個人・集団の特性解析」など
・スポーツ科学部 重松 良祐 「スクエアステップ」など
・教養教育研究院 教授 紙上 敬太 「脳力の向上を目的とした運動科学的研究」など
・教養教育研究院 准教授 吉子 彰人 「加齢や運動が骨格筋の質に与える影響の探索」など
・中京大学社会連携教育センター